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「地下道の少女」(アンデシュ・ルースルンド 、ベリエ・ヘルストレム 著, ヘレンハルメ美穂 訳、ハヤカワ・ミステリ文庫)

読了日: 2023/11/23

 ジャーナリスト(アンデシュ・ルースルンド)と元服役囚著者(ベリエ・ヘルストレム)のシリーズ4作目にあたる本です。「制裁」は読んでいたのですが、その後「三秒間の死角(上・下)」(5作目)「三分間の空隙(上・下)」(6作目)を読み、本旧作に遡りです。

 一貫して警察組織を含む社会問題がテーマになっています。福祉国家を謳うスウェーデン中心部地下にかなり多くのストリートチルドレンがおり、その事由を含めた展開となっています。
 ラストシーンは暗さ、もの悲しさの余韻を残すものでした。後作の方が緻密さがあると思いましたが、テーマの濃厚さは遜色ないように感じました。



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