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沁みた言葉~漫画とアニメと実録

言葉には力がある。特にアニメは物語に感情移入する分、出てくる言葉が波打つように心をざわつかせることがある。

僕の中で心に残っている言葉があるのだけれども、一体何のアニメだったのか、そして正確な言葉をよく覚えていなかった。そんなおり、アニメ名言集みたいなやつで、その言葉に再会した。

僕は、比較的駄目な部類の人間だ。朝はダラダラしてしまうし、時間があるとやるべきことを放って寝てしまう、余計な言葉をいって人を怒らせることもしばしばだ。昔はよく遅刻をしたし、大きな会社に所属すると力を発揮できず埋没するタイプなのだ。

前に記事でも書いたが、毎日のように殴られて時には血がでるまで殴られ、早く死ねと言われていたこともある。

それくらい駄目な時があった。
そんな時、どうしようもない自分を

そんなダサいままのお前のままでいいのか!?
卑屈になって同情を誘う情けない生き方を続けるのか!!?

と、叱ってくれた人のお蔭で今がある。そして、また別の機会にその人から言われた言葉が、時を超えて漫画の中で出てくることもあるのだ。

経験したことがある人にしか、その人の本当の気持ちは分からない。
片脚がない人の気持ちは、片脚がない人しか分からない。けれど、片脚がない人は、膝下がない人の気持ちは分かる。
つまり、辛い経験をしている人の方が、沢山の人の気持ちが分かる。
そういった人の方が沢山の人を救える。
お前はできない奴をわかってやれる男になれ。
できない気持ちがわかるのは、できなかった奴だけだからな。

ー唯我輝明 僕たちは勉強ができない   

この2つの言葉は、街灯のように僕の心の中で道を照らしてくれている。そして、冒頭の『再会した言葉』に繋がっていく。

人生って優しくなるためにあるんだと思ってます
昨日の私よりも、今日の私が
ちょっとだけ
優しい人間であればいいなと
思いながら生きています

ー牧之原翔子 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない


僕はすぐに周りが見えなくなるし、通行人が困っていたら助けることもできない、真面目に実直に生きてきたわけでもなくて、自分を守るために人を傷つけてしまうこともある。その度に、自分の『優しさ』の無さに心底がっかりしてしまう。

けれども、そういう後悔や挫折を繰り返して、昨日よりも【ちょっとだけ】優しい人間になれたらいいなと思いながら生きている。

そして、その優しさが周りだけじゃなくて、自分自身にも向けることが出来るような、そんな優しい人間でいたい。せめて自分と関係がある人だけでも。

けれど、今日も朝早起きしようとしたのに3度寝をしてしまい、気が付いたら12時を回っていて、後悔と絶望に苛まれて「仕方ないよ」と優しい言葉をかける。

だが、しかし!それは真の優しさじゃないので、その後に
「と言うとでも思ったのか!この豚野郎が!!!」
と怒号をあげるのだった。

厳しさも優しさなのだ。



トップ画お借りしました。
おくちはるさん
https://note.com/09chiharu






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