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通学路の楽しみ【日常生活】

 最近恋の悩みとかそういうネタが多かったからたまには日常的な内容を。
 自分は毎日片道2.5時間をかけ実家から大学まで通っている。大学入学したての去年はまだコロナ過の影響が濃くオンライン授業が推奨されていたため毎日3,4コマは入っているにも関わらず登校日は週2日といった具合だった。それぐらいならまぁ通学できなくもないだろうということで一人暮らしはしないことに。
 でも気付いたらオンライン授業はどんどん減っていき今では毎日の授業に対面授業がある。つまり週5で通学する必要がある。週5回×往復5時間=25時間。こうやって書いて初めて気づいたけど、意外とかなりの時間を通学に費やしてるのか…。

 …とまぁここまで書いて自分でも「毎日往復5時間移動しててやっぱりこいつ頭おかしいのでは?」と思い始めた。しかし案外長距離通学も悪くは無いということをつらつらと書いていこうと思う。

 

1.定期券の範囲が広い

 これは言わずもがなそう。そして広ければ広いほど大きな駅を通る可能性は高くなるし、途中駅も乗り降りし放題だから利便性が上がる。休日は「本買うために新宿でも行くかぁ」とか「近所のヨドバシだと在庫がないから秋葉原のヨドバシ行くかぁ」みたいな軽いノリで都内に行くことだってできる。しかし一般的に忙しいと言われる学部だからなかなかそういうことができないのも現実だけど。

2.気軽にまち探検ができる

 これは「定期券の範囲が広い」にも関連するが、途中駅が乗り降りし放題なので「今日はこの駅で寄り道していこうかな」とか「この駅降りたことないな、駅周辺ってどうなっているんだろう。ちょっと降りてみるか」ということができる。そしてその選択肢が多いから常に知らない場所だらけ。飽きる隙が無い。もちろん普段学校がある日だと中々途中下車する気力が生まれなかったりするが、「せっかくこんなにも最強なフリーパス(笑)があるのにただ自宅と学校を往復するだけなんて勿体ない」という気持ちにもなるため少し時間的余裕ができるとすぐにどこか寄り道をしていく。知らない町を歩くといろんな発見が絶えないし、ローカルなネタにも対応できるようになるはず。少なくとも、いろんな場所を歩いておけば初めて会った人とかで出身地の話になった時に盛り上がりやすいんじゃないかなって思う。

3.景色の変化が富んでいる

 車窓風景をぼーっと眺めているだけでも案外楽しい。通学の範囲にもよるかもしれないが、自分は都内を横断するような形で通学するため住宅街の中や高架上、中層マンションが立ち並ぶような地域や都心の高層ビルに囲まれた空間など色々な景色が流れていく。通学しはじめ当初は住宅街とかどこも同じような景色にしか見えなかったけど最近はやっと違いが分かってきた。電車の中で寝ていて、起きた時に車窓からでも「大体xxの駅のあたりか…」と分かるようになる。景色の雰囲気の違いが分かるようになると、なんか楽しい。

4.寝れる

 席に座っている時に限るけど、お昼寝にはちょうど良い。そして寝過ごす心配がない。なにせ乗っている時間が長いのだから。
 …と言いたいところだけど電車の中で寝ることに慣れてしまった結果、平気で30分以上寝たりするようになり寝過ごすこともしばしば。疲労が重なると余計に簡単に寝て気付いたら寝過ごしてたなんてこともよくあるので注意。

5.意外といろんなことができる

 私の通学時間は片道で2.5時間と書いたが、そのうち電車に乗っている時間はおよそ2時間。そして2時間の間で乗り換えはたったの1回しかない。乗り換え回数が多いと降りるたびにそれまでやっていたことを中断させなくてはならないけど、自分の場合、幸いなことにそのスパンが長い。そしてその分、本を読んだりすることは勿論、パソコンを開いてレポート課題を進めたりするのにもちょうど良いのだ。スマホでネットサーフィンするときもあるけど、ずっとスマホの画面を眺めているとしばしば疲れたり、1時間以上ずっとSNSを開いていても見たいコンテンツが無くなっていく(特に自分は動画コンテンツは外で開かないため)。
 去年なんかは通学路の殆どを睡眠時間に割り当てていたけど、今年になってから通学路で寝る以外の事をやると生産性とか日々の充実感が上がることに気付き、本を読んだり課題を進めたり趣味の動画編集をしたりしている。とくに読書は電車の中以外ではほぼ読む機会がないため、いい時間確保の機会にもなっている。

6.話のネタになる

 これは本当にそう。初めての自己紹介の時とか、雑談で「どこから来てるの?」みたいな話が振られたときにネタになる。そして長距離通学ということを知ると相手は必ず「えっすごいね、疲れないの?」とか「一人暮らししないの?」とか「忙しくない?」と自然と話を膨らませてくれる。なんなら「今日noteの記事何を書こうかな…せや、通学路の話でも書いたろ!!^^」となっているんだから本当にありがたい(?)
 でも実際、長距離通学なんて中途半端に遠いロケーションとか交通が便利な場所じゃないとできないからレアな存在ではあるのかもしれない。


終わりに:なんだかんだ言っているけど…

 とりあえずパッと思いついたものを5つほど紹介した。何か似た内容の物もあった気がするけど、やっぱり自分は長距離通学が好きだ。
 しかし、なんだかんだ楽しいことを述べてきたけどやっぱり多少の疲労は付きもの。自分は高校の時も片道1時間以上かかるような通学生活をしていたから今の通学生活も慣れることができたけど、いきなりこんな通学生活だったら間違いなく途中で一人暮らしするし、慣れてもなお疲れを感じることはある。
 それでも、自分は長距離通学を止めようとは思わない。大学入学したての頃は一人暮らしをしたくて仕方なかったけど、今はもうこのままでもいいかなと感じている。だって、長距離通学をすることでしか味わえない楽しみがそこにあるのだから。