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歌って踊れるエンジニア

エンジニア(技術者)について、何が重要かというと、「歌って踊れること」だと思います。

文字通りの意味ではありません。(それはそれで良い事ですが)
エンジニア本来の仕事はもちろん、営業に同行して説明をしたり、マーケティングの依頼に応えてデモをしたりという事もできるという、本来の仕事以外の仕事も出来るという意味です。

自分の経歴として、機械設計とソフトウェアのセールスエンジニアを経験しました。

最初の会社は、全体で200名くらいの会社でした。小さな組織だと、必然的に何でもやらないと仕事が回りません。忙しい時は、夜勤で機械加工のオペレータもやりました。加えて、標準化とか見積とか生産計画とかもやりました。そういった経験をつむことで、仕事の進め方(段取り)を会得しました。また、他部署の仕事に絡むことによって、いわゆる境界領域の業務の取り扱いについても学ぶことができました。

次の会社でも同じです。担当製品はありますが、他の製品についても習熟する必要がありました。営業に同行すればデモを行い、マーケティングに依頼されれば、演台に立ってレクチャーしました。製品リリース時には、動作確認や日本語訳のチェックをしました。サポートに頼まれてクレーム対応をしたこともあります。

リタイヤして、フリーランスになってからは、こういった経験が活きています。例えば、ウェビナーで講師をするときも、テーマの選定は前職で顧客対応した経験が活きていますし、資料をまとめる、時間内に話終わるようにスクリプトを作成する、出来るだけ滑舌よく話をする、と言ったことごと全てが過去の経験によるものです。

ウェビナー講師ばかり請けているわけでは無くて、コンサルティングを請けたり、カスタムプログラム開発を請けたりもしますが、これも経験があるからできています。

逆に、ちょっと残念なエンジニアの例です。
業務経験が非常に豊富で期待されていたのに、デモが苦手なために早々に辞められた方がいます。練習を繰り返せばよいのに、プライドが邪魔をしたようでした。
帰国子女で英語の得意な人の場合、思考も英語になってしまうがために、日本語で説明をすることが出来ないという人もいました。これも頑張れば良いのに、英語圏に帰ってしまいました。
高い技術を持っているのに、それを発表するとき、ちゃんと準備(発表資料の推敲、事前のドライランなど)をしていないために、本番がいつもボロボロという人もいます。これも面倒なのでしょうね。

なので、今の仕事はちゃんとこなしつつ、なにか別の経験をする機会があれば手を挙げてやってみることをお勧めします。挑戦には苦労がつきものですが、その経験はきっとどこかで役にたつと思います。


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