予感

運命って信じる？
なんて笑って返すしかないよ
忘れもしない初対面
誰かの背中で笑ってた
小さな小さな宝物

別に好きとか思ってたわけじゃない
ただ予感がしたんだ
君がいつか大切になる予感

タートルネックに隠してる
白い　白い　甘い肌と
分厚い紅で隠してる
柔い　柔い　唇が
指で弾くと揺れる　燃える
震える
僕のものだ

運命って信じる？
なんて首をかしげるしかないよ
数え切れない喧嘩して
背中を丸めて震えてた
大きな大きな宝物

別に先を考えてたわけじゃない
ただ予感がしたんだ
君と僕が幸せになる予感

前髪の奥に隠してる
丸い　丸い　光るおでこ
コンシーラーで隠してる
黒い　黒い　丸いほくろ
指でなぞると滲む　魅せる
震える
僕のものだ

運命なんて
作っていくものだろう
ただ予感がしたんだ
僕が僕でなくなるような予感

ひとつ　ひとつ　知るごとに
新しく好きになること
もっと　深く　深くまで
たまらなく欲しくなること
君と出会って　はじめて知ったよ
こんな思いだけは
僕も必死で隠してる

指で触れたら
君が　君のすべてが
僕のものだ