深夜の独り言 47
夏特有の、甘だるい日々です。仕事や学校の合間をぬって夜中に海で花火をしたりかき氷を食べたり、午後のゼミの教室で流しそうめんをしたりしました。激しく雨が降った日の夜にヤビツ峠で星を見てぽろぽろ泣いたり、うんざりするほど暑い日にはしゃいで御殿場まで行った帰りの助手席でわんわん泣いたりもしました。
個別面談で、うちの子はHSCの気があるみたいで…という保護者様がいらっしゃいました。ハイリー・センシティブ・チャイルド。人より敏感で、傷つきやすい。大人はパーソンのPをとってHSPというそうで。あぁ、私もだ、と思いました。
例えば誰かに言われた小さな言葉を、何年経っても気にしているんです。例えばその場に3人以上いると、自分以外の人の気持ちを考えるのに精一杯で、疲れてしまうんです。例えばそういうことが続くと、明日がくるのが嫌になって、涙が溢れるんです。
HSPの人が人生を楽しく生きるには、みたいな名前のサイトを流し読みしていたら、「創作をする」というのがありました。「HSPは病気ではありません。才能です。」と繰り返し書かれたページもありました。名前なんて気にしていなかったけれど、私はこの自分の繊細さを愛しています。泣きながら彼に語った「くるしかったこと」「かなしかったこと」を、彼が受け入れてくれたのもひとつ、愛になったのでしょう。
人付き合いの方法がどんどん変わります。周りの環境ももう今までとは違うんです。学校みたいに毎日同じ人と長い時間顔を合わせなくても済むけれど、喧嘩して仲直りをして、みたいなプロセスもないわけです。当たり障りのない笑顔で接する相手が増えました。でもそれじゃ自分が辛いだけだと思って、少しずつ、「独特な空気感をもつ人」と思ってもらえるように努力しています。口の悪い、強い人でも、私の前ではなんだか私のペースで話をするような。私にもみんなにも優しくなってしまうような。そんな雰囲気を目指しています。
夏は「夏」というだけで泣きたくなる季節です。入道雲、蝉の声、湿気に緑、汗ばんだ手。クリスマス!みたいなイベントごとがなくても毎日が特別のように思える特別な季節です。そのぶん、ストレスも多いのです。ストレスをなるべくためないように。楽な居場所作り、吐き出す場所作りに勤しんでいます。
はやく一人前の大人になりたいです。
敏感な夜に、
深夜の独り言。
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