かげおくり

今日は空が青いね
雲も楽しそうだ
じゃれ合いながら一歩一歩
歩いていく
懐かしくなるような天気だ

見上げた夏の陽気に
重なる愛を焼き付け
天高く見下ろす神さまへ
僕たちの声を響かせた

暖かいね
どこまでも大きく大きく
広がっていくのは
僕たちの歌だ
ずっとなんて言わないけど
続いていくこの声を
ありふれた日々に埋もれ去った
欠片とともに

今日は風が強いね
雲も忙しないな
帽子押さえて蹴っ飛ばした
走っていく
胸がざわつくような天気だ

見上げた夏の青さに
深まる影を焼き付け
天高く見下ろす神さまに
僕たちの声を響かせた

暖かいね
どこまでも高く高く
翔び立っていくのは
僕たちの歌だ
ずっとなんて言わないけど
続いていくこの声を
ありふれた日々に見間違えた
記憶とともに

例えば雲が欲張って
僕たちの空を隠しても
瞼の裏に光ってる
分け合って抱きしめたこの世界に
どこまで届いているだろう
誰かが笑う明日が
僕たちの歌が
この強い風が
また青を見せてくれる

暖かいね
どこまでも強く強く
焼き付いているのは
僕たちの歌だ
ずっとなんて言わないけど
続いていくこの声を
ありふれた日々に言いそびれた
未来とともに