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金とき
2020年8月11日 19:12
瞼の裏には数多の星、壮大な宇宙。くらくて、息が苦しくて、つめたい。私はその中で、ゆらゆら、ゆらゆらと浮かぶ。大きな闇がまとわりついて、だんだんと自分の体すらも見えなくなっていく。指先からじわじわと感覚が消えていくようで、思考もままならない。本当の宇宙は空気がないから無音だ。でも、私の宇宙はがやがやとうるさく、どこかで誰かが笑っている。私だけが闇に飲まれていく。重たくのしかかってくる孤独と、どこま