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横国経済研究会 始動宣言

(最初の画像がどこか当ててみてください。正解は次回記事で発表します)
こんにちは。横国経済研究会会長です。
中間試験も終わり、少しずつ時間が取れるようになってきたので、
横国経済研究会としての活動を本格的に開始することをここに宣言します。

当会設立の経緯

(当会を設立しようと思った最初のきっかけは、ある経済理論に出会ったことなのですが、その理論については後ほど取り上げます)
(前半は読まなくていいです)

実は、昨年の時点で当会のような経済について学ぶサークルを設立したいとは思っていたのですが、大学の授業が忙しかったこともあり(言い訳)、「次年度からでいいや」ということで後回しにしていました。
2022年になり、「とりあえずTwitterくらいやるか」ということでTwitterのアカウントを開設しました。
時間のある春休み中にホームページを開設し、ある方に相談しながら当会設立に向けて準備を進めてきました。
え? 準備が遅いって? し、知りません…

【年表】
2021年6月 当会設立を構想し始める
2022年1月 Twitterアカウント開設
2022年3月 ホームページ開設
2022年4月 当会設立(?)
2022年6月 本格的に活動開始(?) 

本当は4月から活動開始しようと思ってたんですが、「意外に忙しいじゃん」ということでさらに後回しにしてたら、いつの間にか6月になってました…
いつまでも活動しないでTwitterだけしているわけにもいかないので、こうして「始動宣言」を出すことにしました。始動宣言だけするのも消化不良な感じがするので、後半はちょっとした記事を書きました。ぜひ読んでいってください。

政府黒字はむしろ危険?

後半では現代貨幣理論(Modern Monetary Theory, 以下MMTと呼びます)について取り上げます。
突然ですが、下の表をご覧ください。

表1: 米国,日本における財政黒字期と景気後退期
出典: シェイブテイル日記2
(望月慎(2020).『図解入門ビジネス 最新MMT[現代貨幣理論]がよくわかる本』.秀和システム. p91)

赤字削減幅は政府債務減少幅のこと、つまり国の借金がどれだけ減ったのかを示しています。
米国では19世紀以降、財政黒字期が7回ありましたが、この表をよくみると…
「財政黒字期の後には必ず不況が来た」ということが読み取れます。
もう一度言います。「財政黒字期の後には必ず不況が来た」のです。
国の財政黒字が望ましいどころか、むしろ不況の前兆になってしまっています。
なぜこうなるのかということについては、MMT的な金融・経済理解をベースに構築された「ストック・フロー一貫モデル」によって説明することができますが、長くなるので次回記事で取り上げたいと思います。
次回➡ 準備中…

現代貨幣理論(MMT)の概要

そもそも現代貨幣理論(MMT)とは何かという話をしていなかったので、ここで簡単に説明します。

図1: MMTの概観
出典: NAMs出版プロジェクト
(望月慎(2020).『図解入門ビジネス 最新MMT[現代貨幣理論]がよくわかる本』.秀和システム. p11)

MMTは、上記図1に示されるような理論体系をしているマクロ経済理論です。

・信用貨幣論(貨幣は負債の一種である)
・租税貨幣論(税が貨幣を駆動する)
・内生的貨幣供給理論(好景気に民間借入支出が増えた結果として貨幣量が増加し、不景気には民間借入が減少した結果として貨幣量が減少する→逆ではない)
といった貨幣・金融観をベースに、

ストック・フロー一貫モデル(構造マクロ計量モデルの一体系)
・債務ヒエラルキー(負債にはピラミッド構造があり、下位の負債はそれと同等か上位の負債で弁済することができるが、逆は困難である)
・機能的財政論(政府の財政政策で問題となるのは実際の経済的効果のみである→税収や累積財政赤字の多寡とは無関係である)
といった理論が導出され、さらに

・ジョブ・ギャランティ(非自発的失業を根絶するために、一定賃金の雇用を無制限に供給する政策)
・国際経済分析(為替制度,貿易政策など)
といった政策志向や提言がもたらされています。

さいごに

ここまで、現代貨幣理論(MMT)について軽く紹介しました。現代貨幣理論についてより詳しく知りたい方は、参考文献や参考書籍に示した本を読んでみてください。
当会ではnoteに投稿する記事を募集しております。また、記事内容に関する要望についても受け付けております(書くかどうかはやる気次第)。匿名でも非会員でも構いません。ついでに会員募集も行っていますので、TwitterのDMなどでお知らせください。

【参考文献(図表除く)】
望月慎(2020).『図解入門ビジネス 最新MMT[現代貨幣理論]がよくわかる本』.秀和システム.

【参考書籍】
中野剛志(2019). 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 . KKベストセラーズ
ステファニー・ケルトン(著),土方奈美(訳)(2020).『財政赤字の神話: MMTと国民のための経済の誕生』. 早川書房


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