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1.2年生による'22年度カレンダー制作記録①

皆さんおは今晩日は!
なんとも遅筆、筆不精で申し訳ありません。久々の記事です。

小さな工房ですが動き始めました。

4月からコツコツ素材や道具を準備して、
何とか版画の制作ができる環境になってきました。

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私が以前働いていた京都造形芸術大学(現、京都芸術大学)美術工芸学科の版画工房の1/10ぐらいの規模ですが…当時、清水博文先生に教わりながら工房作りをした経験を活かせたか、な?

写真の壁にかかっているのは、凹版、凸版の版画実習(3年)で制作している紙版です。キラキラした、ラメみたいなのが版です。
この技法は、小学校の図工、中学校の美術において、作って楽しい、飾って楽しいという可能性を秘めているので、また今度発表しますね。私のオリジナルの技法だと思います。

今日は
それとは別に、有志を募ってカレンダー制作始めました。今後毎年の恒例行事にできると美術教育講座の新しい文化になるのではないかなどと、期待を寄せております。
まずは、先輩工房のように運営できることを目指します。
芸大、多摩版、京造、精華、これまで見学した版画工房の良きところを、横国仕様にビルドアップしましょう。

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さて、話は戻って1•2年の有志で銅版画で作る来年度カレンダー、制作数は限定20部(失敗しなければ…)制作します。
あと、売れれば学生の来期制作の予算増!
つまり、販売部数増にも、心の励み(本音はこっち)にもつながるな、などという下心もありますので、販売の際は皆さんのご支援を期待しております。どうぞよろしくお願いいたします。もちろん、こちらで告知をさせていただきます。

制作に当たっては授業と、自主制作とになるのですが、そもそも教育学部の美術教育における各実技は、専門的に学ぶ芸術学部ほどの時間が取れません。少ない時間で何とか多くのことを学び、自ら多くの時間をかけて深める授業デザインの工夫が必要なのですが。
版画に関しては、どうしても工程が多く複雑で、省略できないことも多々あります。

悩ましい…

そこで、時間省略と思いプレートマーク付きの銅板を購入したけれど、カットもしたし、結局プレートマーク付け直すことになったので、次からただの銅板を買おうと思います(涙)

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カレンダー制作についての詳細は以下の通り
銅板サイズは60mm×60mm(複雑な形に切り出す作品があるかもしれません)
9〜12作品を写真のように並べて印刷(変更の可能性有り)
紙のサイズはB3
販売の際は、各作品のステートメントも付属いたします。

銅版画の制作工程
版の準備
銅板120mm×180mm 厚みは0.5mm
動画は右から銅板カッター、バニッシャー、スクレーパー

銅板カッターを使い、同じ線を表裏20回程削ります。そうすれば、金属疲労でポキンと簡単に切り離せます。今回は60mm×60mmでカットしましたので、1枚の銅板から6枚取れました。

金属用棒ヤスリで、プレートマークを削ります。(銅板を切り出したままだと怪我する。印刷の際フェルトがプレス機と銅板の角で断ち切れてしまうから。)銅板の厚みにもよりますが1mm〜2mm程度の幅で丁寧に。このプーレトマークは版画の見どころの一つでもあると思いますので、丁寧に作りたいところ。ただ、製版中にどうしても痛むので、製版後もう一度仕上げを行いますので、試し刷りに耐える程度で大丈夫!

スクレーパーの角をプレートマークに軽く当てて、ヤスリの傷を荒削りします。大分と輝きます。この時、自分の親指や人差し指を銅板の角で切らないように、マスキングテープなどで保護しておくと良いですよ。女性の場合は、綺麗に整えた爪が削れやすいので要注意です。

バニッシャーでプレートマークを磨き上げます。押し付けることで、さらに傷が滑らかになっていきます。いかに銅という素材が柔らかいのかということに気がつきます。銅板の角も忘れずに。

❺銅板の裏面(腐食したくない部分)の防食方法は様々な方法がありますが、今回はカッティングシートで腐食防止をします。横浜国立大学のプレス機では大きな版は印刷できないので、カッティングシートも幅300mm×長さ10mのものを用意しました。

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私も参考資料用に、久々にプレートマーク作りましたが、やはり老眼で手元が見えないwもうギャグですね。
いやほんと、次回からは学生が作るので安心ですが、最近
レイシック手術で視力が復活するのなら試してみようかな?などと考え始めました。どなたか詳しい方いらっしゃったら教えてください。

それでは、次の記事は転写と製版(腐食)について。
更新まで、また今しばらくお待ちください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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