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作品制作途中日記#1

私の友達から、今度オーディオインタラクティブな作品が出来たら見せて欲しいと言われたので、先ず作ってみたい物を考える必要があると思い、スケッチを行ってみました。

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コンセプト:日常的風景の再認識。

自分達の身の回りには数えきれない程の事柄が起こっています。音や人の動き、乗り物や雲です。私たちは全てを注視し、聴(聞)いているわけではないので、それらを何らかの方法で可視化し、表現できたら何か面白い発見があるのではないかと考えました。

方法:
1. パーティクルをピクセルに割り当て、それらを映像の動きと連動させる。
2. 音の周波数に応じて画面上のどこかで効果がかかる。

リサーチ

リサーチを行なっていく上で以下の動画に出会いました。

どれも素晴らしいテクニックですが、GLSLコードを見ながら動画中の作品を理解するにはまだ私は未熟者だと再認識したので、勉強しながら再度訪れようかなと思っています。気付いたことは、OpticalFlow とParticlesGPUというpaletteを発見したことです。→これは細い表現のために必要だと思うので次の勉強項目へ追加。

今回はこちらの資料を参考にします。

元の動画ではUVマッピングを作成→振幅を抑えたノイズ関数と組み合わせ→フィードバックループに入れ→その座標にポイントSOPをインスタンス化し→描画するというもので、カラーテクスチャーは元の入力画像から取ります。レンダリングしたものを再度フィードバックループに入れると、それぞれのパーティクル(ポイント)が線を一定時間描くというものでした。
またアルファチャンネルだけをReorder TOPで違う入力にし、Geometry TOP-> Translate TOPのactiveで選択してあげることで黒の背景色が色として描画されなくなるのは初めて知りました。ですが、仕様書を読んでもまだ表記されていなかったので、いまだに不思議な機能です。

制作風景

動画を撮影し、touchdesignerへ

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チュートリアルに沿ってシステムを作成後、他のパラメータなどをいじったり、オペレーターを追加したりしていると、バナナの画像を入れてみたらどうかと思いつきました。

そこで元のバナナの画像に入力を戻すと、面白いことになっていました。偶然の産物ですが、とても格好いいピクセルソーティングのようなものになっています。
geometry COMPを見てみると、別のバナナが斜め右上にありました。

考察

これはUVマッピングに過度に光の動きを加えてフィードバックループに入れているため、フィードバックループによって描画された線の位置が過度に右斜め上(x,y = 1,1 → UVマッピングで一番明るい座標)の方まで持って行かれたためだと考えています。結果、バナナから光線のようなものが出ているエフェクトになりました。因みにフィドバックループの中でコントラストを落とすと全体的に明るい部分が減るのでバナナが左下方向に動くエフェクトが出来ます。


これを元に最初に撮った動画にエフェクトをかけて調整するとこのようになりました。

今回はここまでとし、また違うアイデアが出てきたら制作日記へ加えていこうと思っています。

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