「大丈夫ですよ」 安心から広がる世界
数年前のことを思い出しました。
師匠を迎えて瞑想のリトリートを主催することになり、初めてのことだからこそぬかりなく準備万端。
のつもりだったけど、
蓋を開けたらあちこち不備だらけ。
その度顔色を変え焦る私。
参加される方にとって師匠に触れられる数少ない機会。
滞りなくリトリートを進んで欲しい。
師匠にも気持ちよく指導いただきたい。
最高の場を用意したい。
なのに次から次にアクシデントは出てくる。
何度目かのアクシデントのとき
師匠は私に向かって静かに笑顔でこう言いました。
「大丈夫ですよ、明美さん。」
「全て最善に進んでますよ」
この言葉のおかげで、
舞い上がった私のステートは落ち着きを取り戻し、以後不備もあるものの、それをリカバリーしながら、文字通りリトリートは最高の場となりました。
思い出すと温かい思いでいっぱいになります。
ついでにもう一つ思い出しました。
これはもっともっと昔の体験。
やはり当時も尊敬するメンターがいて、
その方の講演会をボランティアの一人として何度も開いていたのだけど、
やはり当然最善を尽くして準備。
でも中々メンターの思った通りにはならなくて。
すると思い進まないと物凄い剣幕で怒られた。
っていうか超絶不機嫌になる人だった。
最高の場にしたい思いはメンターも私たちスタッフも同じ。
申し訳なさと自分の至らなさでぐちゃぐちゃになりメンターの前ではドキドキしてしまい本音なんて言えなかった。
完璧萎縮してました。
まだコーチングやNLPとかが世の中に浸透するずっとずっと前の話。
全て最高最善を目指してるという意図は同じ。
大丈夫ですよ。と言いながら、
師匠は最善ではない状況の中、最高の場を作りあげていった。
場の準備が思い通りでないことを怒りの感情と共に表現していたメンターは常に不満そうだった。
彼の元には長くは居ることが出来なかった。
どっちが良い悪いの問題ではない。
準備の不備をokにするものでもない。
大丈夫ですよ、明美さん。
全て最善ですよ。
この姿勢は私のモデリングの対象。
こんな落ち着いた状態ではいられない時もあるけど、あの時の師匠の佇まいを思い出してステートを重ねる。
萎縮させても相手の最良のパフォーマンスは期待出来ない。常に全ては最善に進んでいる世界に身を置いていることでその場で出来る最高のパフォーマンスを作っていける。
不備をあらためていくのはその後のこと。
個人的な日常においても思い通りにならないこともある。
そんなときも
「大丈夫ですよ」
「明美さん、大丈夫」
その時の師匠を真似て自分自身にそう言ってみる。
すると大抵のことは大丈夫になっていく。
やっぱり全ての経験は宝。
全て最善にしかならない。
一喜一憂の必要もなく
苛立ったり不貞腐れたり苛立つだけ無駄なこと。
大丈夫大丈夫
臨機応変対応していけばいい。
万象肯定万象感謝。
みなさま今日もご機嫌な1日を。
いつも最後までお読みくださってありがとうございます。
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