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「弁慶の座り往生」と「OSUZU GIN 金柑」

粗相の多い子供でした。
小学校低学年の3年間で「小」3回、「大」2回。
我ながら立派なスコア。

しかし当然、この記録の樹立には苦い思い出がつきまとうのであります、、、

まず、ダムを決壊させてしまった場合、保健室のレンタルブリーフ&体操着を着用することになるのですが、

これは見るからに「やらかしました」という風貌な上、「ひとりだけなぜか体育やる気まんまんスタイル」なのです。

これがですね、大っ変に恥ずかしくて残りの授業はとてもじゃないけど身が入らなかったことを今もおぼえています。

クラスメイトの視線が背中に刺さりまくり、くすくす笑いが胸を貫ぬく。千のナイフが胸を刺す。「ブリーフ弁慶」状態。

教室で「座り往生」する度に
「ああ僕はもうお嫁さんをもらえない。」と絶望し、幼心に「お母さんごめんなさい」という気分になったものです。

しかし20年の後。
僕は立派なお嫁さんを娶り、そして2人の子の父親になることができました。人生はわからないものです。

幾度となく諦めの境地に至った身なのですから、奥さんと家族に感謝の念も湧くというものです。

恵まれた境遇への感謝を忘れずに暮らして行かねばだと、あの日のブリーフの肌触りを思い出しながら決意を新たにした初夏の午後です。

さて、与太もほどほどに。

話はころりと変わりますが、みなさま、尾鈴山蒸留所をご存知でしょうか。

3年ほど前に初めて訪れた際、

澄んだ空気、澱みない清流、育む豊かな山々に囲まれてありながら「元からそこにあった」かのように調和しており、取り巻く自然への「感謝」がにじみ出ているような蔵の佇まいに

「ああ、良いものってこういう場所で生まれるんだなあ。」としみじみ感じた酒蔵です。

「大地を感じ、恵みに感謝し、循環させ守っていく。」という蔵の理念に則り生み出された、地元産の無農薬金柑を使ったジン。

素晴らしくおいしいですので、お見かけになりましたら是非お試しくださいませ。炭酸割りとか、これからの季節、最高ですよ。


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