#4🎞️📷　CONTAX aria その1 フィルムカメラ

2024年7月11日 23:06

デジタルカメラどころか、だいたいの人が持っているスマートフォンのカメラ性能が高くなってきたこの時代に、フィルムカメラについて語る事にどれだけの価値があるかわからないけれど、好きなようにしようと決めたnoteなので、今回はこのカメラについて書いてみようと思う。
試験的に目次機能を使ってみるので、良かったら飛んでみて欲しい。
書きながら、収拾がつかないくらい長くなったと反省はしている。

そもそもフィルムカメラとは？

説明する必要が無い人が殆どだとは思うけれど、自分のメモも兼ねているのであえて記載しておく。
目次機能を追加しているので必要ない方は飛ばしてもらえるとありがたい。

デジタルカメラはセンサーに当たった光を信号に変えて画像を生成する。フィルムカメラはそのセンサーの部分がフィルムに置き換わったと思ってもらえると受け入れやすいとは思う。

センサー面や、ミラー面はあまり露出しない方が
いいので真似しないように。
レンズ交換の際もこまめにブロワーしよう。

フィルムに光が当たると化学反応を起こして、絵が記録されるのである。ただ、気を付けないと行けないのは、写真屋さんに持って行ったり自家現像等で、現像しないといつでも感光（先述した化学反応の事）してしまうので、撮影途中で裏蓋を開けてしまったりすると真っ白な写真が生成されてしまったりする。
フィルムの装填や巻き取り後の取り外しには注意が必要だし、カメラ本体の劣化による光漏れがあると撮影した写真に影響がでる場合がある。

フィルムには、サイズと種類があってそれぞれ使用できるカメラの規格が異なっている。
35mmフィルム（135mmフィルムとも呼ぶ）がデジタルカメラで言うところのフルサイズ（フルフレーム）にあたり、コレより小さい物や大きい物も存在する。
110、135、120、220と結構サイズは違う。
今回は軽く説明するだけなので詳しく知りたい方はぜひ検索してみて欲しい。
あとはサイズとは別に、カラーネガフィルム（加工フィルム含む）、リバーサルフィルム（ポジフィルムやスライドフィルムとも呼ぶ）、モノクロフィルム（白黒フィルムとも呼ぶ）の3種類にだいたい別れると思う。
サイズとフィルムの種類で選ぶようになるというところが基本的なフィルムカメラの知識にはなると思う。それに加えて、ISO感度にも種類があるのでそれらの組み合わせから撮影用途や所持しているカメラから選ぶことになる。
一般的には35mmのカラーネガフィルムのISO100~800くらいがよく使われるんじゃないだろうか？
ちなみに、お手軽でエモいと人気の『写るんです』は、レンズ付き35mmのカラーネガフィルムである。

CONTAX ariaについて

次に今回紹介するCONTAX aria（長いので以降はariaと略する）の事について書いていこうと思う。
まずは外観から。特徴としては、丸みを帯びたデザインで尚且つ軽くて小さい。

別の話になるがサイズ感の確認に度々X-E4を使ってしまう。
X-E4は私の中では軽くて持ちやすいサイズ感なのである。

富士フイルムのX-T機は、CONTAXRTSやariaからデザインをオマージュしているのでは無いかと、個人的には思う。
X-T機も持っているのでその内紹介させてもらおうと思う。

丸みを帯びたデザインの中に、シャッタースピード、絞り、露出モード、ドライブモード、露出補正、距離指標、
それぞれがわかる機能性も兼ねている。

付けているレンズは、ヤシカコンタックスマウント（ヤシコンマウント、YCマウント）のプラナー50mmf1.4 mmj
こちらについては単体で別に記事を書こうと思うので、今回はこれだけの説明とする。

使い方

以下に使い方を記述しておく。
自分用のメモも兼ねているので不要な人は飛ばしてもらえるとありがたい。

①電池の入れ方

ariaはフィルムの巻き上げが自動の為、フィルムの装填に電池が必要となる。まずは電池を入れるところから。
底にある電池室の蓋をコイン（私はよく10円玉を使う）で回して電池を入れる。
電池の種類と向きに注意する事。
CR2電池を使用するが、調べてみると充電式の物もあるので次回からは試してみたいと思う。

②フィルムの入れ方

ariaにしようできるフィルムは135フィルム、通称35mmフィルムになる。
側面にある、裏蓋ロック解除ボタンをスライドさせる。背面カバーが開いたら写真のようにフィルムをセットして、カバーを閉めるだけで自動で巻き上げを行ってくれる。

フィルム装填の仕方が中にも載っているので、
ここまで細かく必要性は無いとは思うのだけれど、
せっかくなのでダラダラと書かせてもらう

オレンジ色の線の下くらいにフィルムの先を置くだけ。
フィルム装填はかなり簡単にできる。

きちんとセット出来ているかどうかは巻き上げ後に、トップカバーの液晶の表示でわかる。
また、フィルムのDXコードを自動で読み取りISO感度の設定を自動でしてくれる。
また、DXコードが無いフィルムの場合も、isoボタンから感度の設定も出来るようになっている。

背面には、小窓が付いているため何のフィルムが入っているかすぐわかる親切な設計となっている。
フィルムカメラを複数台持っている人は、フィルムを入れたまま時間が経ってしまい何のフィルムが入っていたかわからなくなることも少なくないと思う。
私ももれなくその類なのでこれはすごく嬉しいし、デザインとしても好みである。

背面から、フィルムパトローネが覗ける小窓がある。
（パトローネとはフィルムが入っている金属の筒の事）
フィルムの種類にはよるが、ちょうど
銘柄とiso感度がわかる位置になっている。

③レンズの取り外し、取り付け

レンズを外す時は、横にある取り外しボタンを押しながら、反時計回りに回して外す。
取り付ける際はそのまま時計回りに回す。
上記操作は赤い点を合わせて、はめ込んでから回す事に注意しよう。

この辺りの操作感は今のデジタルカメラと同じである。
横に付いているボタンは上がレンズ取り外しボタン。
下が絞り込み測光ボタンなので間違えないように注意する。

④操作感について

フィルムカメラと聞くと古臭く全て手動で行わなければならないと思われる方もいるかもしれないが、このariaはマルチプログラム機となっている。
つまり、昨今のデジタルカメラに付いているようなPモード（プログラムオート）、Aモード（絞り優先自動露出）、Sモード（シャッタースピード優先自動露出）が付いている。加えて露出補正ダイヤルもあるので操作感はあまり変わらない。
ただし、ダイヤルが緑のモードは対応したレンズでのみしか使えない。
つまり、先述したPモードとSモード（ariaではTvモード）のみは、絞り最大値の数字の色が緑色のMMレンズと呼ばれる物でしか使えないので注意が必要である。

また、多重露光やセルフタイマーも装備しており、driveボタンを操作することで、いわゆる普通のデジタルカメラのような使い方が出来るのである。
ただし、この年代のカメラにしては珍しくオートフォーカスを搭載していないので、ピント合わせだけは人の手で合わせる必要がある。

以降に細かく書いていこうとおもう。
撮影操作のフローに関しては簡単に知りたい方は⑧まで飛ばしてもらっても大丈夫だ。

⑤電源のオンオフ

電源レバーを動かして、電源を入れるわけだが、電源オフ、電源オン、電源オンAEロックの順に並んでいる為、意図しないタイミングでAEロックになる事がある。
ここは地味だけれど要注意だと思う。

⑥ドライブモードの切り替え

driveボタンを2秒間長押しする事で、ドライブモードの切り替えが可能となる。driveボタンを押すとそれぞれS(1コマ撮影)、C(連写)、🕐（セルフタイマー）、⬜︎（多重露光）の順番に切り替わる。
使用したいドライブモードのところでシャッターボタンを半押しにすれば切り替えは完了だ。
間違えてシャッターボタンを全押ししてしまわないように注意しよう。

⑦測光方式の切り替え

ファインダー横のレバーで切り替えるだけで大丈夫。
評価測光、スポット測光、中央重点測光の３つから選べるようになっている。
私は評価測光しか使っていない。
評価測光はあまり聞きなれない言葉だったので取扱説明書を見てみたところ、画面を5分割して測光しているようで、真ん中と四隅で測光していると書くとわかってもらえるだろうか？
取扱説明書に分かりやすい図があるので詳しく知りたい方はそちらを見てほしい。検索しても出てくるかもしれない。

⑧撮影操作のフロー

電源投入（AEロックに注意する）
↓
測光方式の確認、ドライブモードの確認
↓
露出モードの選択
ロック解除ボタンを押しながら、露出モードレバーを操作する。
Pモード以外では、絞りやシャッタースピードを自分で決める。
露出補正ダイヤルも費用に応じて操作する。
↓
ピント合わせを行う。
↓
シャッターボタンを押す。

⑨撮影後フィルムの巻き取り、取り出しについて

フィルムの限界まで撮影すると、自動で巻き上げをしてくれる。
その際に注意して欲しいのだが、モーターの駆動音が急になり止められないので、静かにしないといけない場面で巻き上げが動かないようにする事は必要だと思う。
また、少し早めに巻き上げしたい場合は側面にあるRと書いてある途中巻き上げボタンを押せば巻き上げしてくれる。私は使ったことはない。
自動巻き上げが故障しているので、このボタンで巻き上げをしている人もいるようである。
自己責任にはなるけれど、近い症状の人は試してみて欲しい。

巻き上げが終わると、フィルム装填の時と同じで側面にある裏蓋ロック解除ボタンを押しながらスライドして、裏蓋を開けるとフィルムが無事に取り出せる。
あとは蓋を閉めれば一連の作業は完了だ。

おまけ

購入経緯

フィルムカメラとしては、たしか2台目くらいに購入したこのカメラだけどデザインが綺麗だったことが1番の購入理由になる。
そして、そのきっかけとなったのがHironさんという方が出しているこのYouTube動画である。

私はこの方にかなり影響されているのは間違いない。
なので、このnoteで紹介するカメラ（主にフィルムカメラとオールドレンズ）では内容が被ったりしてしまい、悪い言い方をするとパクリのようになる部分もあるかもしれないが、自分で調べ直して、自分の言葉で記事を書いていくつもりだ。
ただ、似てしまうところはあるかもしれないという事だけは了承頂きたい。

写真

何枚か撮影した写真を掲載しておく。

Kodak EKTACHROME E100VS（リバーサルフィルム）
色合いが薄いのは期限切れフィルムだったからかもしれない

FUJIFILM　VENUS800
夜桜を撮影してみた。
iso感度が高めなのもあるが、F1.4レンズの明るさと測光が優秀なので、綺麗に撮れる。

Kodak Gold 100
昼間に撮った桜である。
プラナーのふんわりした描写が癖になる。

FUJIFILM PROVIA100F （リバーサルフィルム）
こちらも期限切れフィルムだったかもしれない。
霧がかった日に紫陽花を撮りに行った。

CONTAXとは

CONTAXについても軽く記載しておく。
あくまで簡単に書いているので、多少の間違いはあるかもしれないという保険だけ掛けておく。

ドイツのカメラメーカーであるツァイスイコンで使用されていたカメラブランドであり、後にカールツァイスと日本のヤシカ京セラと提携し、新生コンタックスとして復活したカメラブランドの事だ。
ツァイスイコン時代では、Contax、ヤシカ京セラ時代では、CONTAX表記となる。

①ツァイス•イコンのコンタックス

1932〜1961年
元々は、有名なドイツのカメラメーカーであるエルンスト•ライツ（現在のライカ）からレンジファインダーカメラが発売され少し後に、同じくドイツのカメラメーカーであるツァイスイコンからレンジファインダーのカメラが発売された時に、使われたカメラの名前がContax I　（コンタックス　1型）であったようである。
ドイツ内でどのような評価を受けているのかはわからないが当時の日本ではこの２つは、どちらのカメラが良いか議論されていたようであり、ライバルのような関係のようだ。

第二次世界大戦の際にドイツが東と西に分断した際に、ツァイスイコンも別れる事になる。
西ドイツのツァイスは、引き続きレンジファインダーカメラを作り、東ドイツはのツァイスはM42マウントの一眼レフカメラを作る、という具合になったようだ。
また、東と西に別れた事で商標的な部分で揉めたようでそれぞれ名称を変えて、ここでContaxのブランドは一時休眠となる。

②ヤシカ•京セラのコンタックス

1974〜2005年
先述したツァイスイコンは、カールツァイス財団の傘下であるのだが、そのカールツァイス財団と日本のカメラメーカーであるヤシカが共同して作ったのが新生CONTAXである。
ヤシカの作るカメラの中でも、カールツァイスのブランドを冠した物に付いていたようで、高級機に付いていた名前のようだ。なので、ヤシカブランドの物とCONTAXブランドのものが併売されており、ここからヤシカコンタックスマウントというのはきていると思われる。
のちに、ヤシカが京セラに買収されたことで、京セラとカールツァイスにより、CONTAXはヤシカから引き継がれることになる。
この京セラ時代では、CONTAXのブランドのみの販売となっていたようだ。

③新生CONTAX YCマウントとNマウント、Gマウントについて

この新生CONTAXでは様々なカメラがデジタル、フィルム問わずに発売されている。
レンズ交換式カメラで言うと、マウントとしては２つ存在している。
ヤシカコンタックスマウント（以下YCマウント）とNマウントである。
今回紹介した、ariaはYCマウントでありオートフォーカスは使用できない。
※一部、フィルム面を移動させることでオートフォーカスを行うという迷機が存在する。
しかし、NマウントでCONTAXは遂にオートフォーカスを手に入れるのである。
また、Nマウントはフィルムだけではなくデジタルのカメラも製品としてラインナップされていて、世界で初めてフルサイズのデジタルカメラが出たのもこのマウントである。
※ミラーレス世界初のフルサイズは、SONY α7である。混同しないように一応注記。

それとは別にGマウントと呼ばれる、レンジファインダーオートフォーカスのレンズ交換式フィルムかもカメラもある。外装にチタンが使われており、以前に紹介したX-PRO3に近いデザインとなっている（このは場合、富士フィルムが寄せているという方が正しいが）
ちなみに、X-PRO3のオマージュ元になったカメラは、富士フイルムとハッセルブラッドの共同開発パノラマフィルムカメラ「TX-2」なのではないかと個人的には思っている。

もう京セラはカメラ事業から撤退しているようなのだが、気になる人は調べてみてほしい。
レンズ交換式以外ではコンパクトフィルムカメラ、コンパクトデジタルカメラ、中判フィルムカメラも販売していたようだ。
調べだすと止まらなくなると思う。

ariaはデザインも性能もよく軽いのですごく良いカメラだけど、電子制御部品の故障、クイックリターンミラーの故障、何より古いカメラなのでハズレを引くこともあると思う。
その辺りはまた別の記事で書けたらと思っている。
全部かき切ろうと思ったけど、まだまだ長くなってしまう。
つまり、予定よりかなり長くなったので今回はここで締めたいと思う。

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