見出し画像

カメラ遍歴

これまでどんなカメラを使ってきたかを書いておいたほうが僕のことを分かってもらいやすいと思う。
やっぱりカメラって親父なんだよな。
誰しもが絶対そう。言い切れるね。親父なんだよ。

この前「浅田家」という浅田政志さんをモデルにした映画を見て、久しぶりに号泣したんだけど、やっぱりカメラは親父だよ。
お父さんだ。

私も父親カメラが影響していることは言うまでもない。
小さい時は撮ってくれた記憶があるけど、小学校高学年以降は撮られた記憶がない、やっぱり。

Canon AE-1

そんなことで僕が高校になった頃にはずっとしまわれて、使われなくなっていた父親のカメラ。CanonのAE-1。これが僕の初めてのカメラ体験だ。
僕が生まれた時に、僕を撮るからという理由で母の許しを乞うて、やっと買ってもらえたと父が言っていたのを思い出す。
父も、カメラが欲しかったんだ。
高校時代、写真部だったと言ってたな。
どのくらい父が写真のできる人なのかわからないけど、大切にしていたのは覚えてる。フラッシュも望遠レンズも持ってたね。
小学校の運動会も持ってきて撮ってくれたな。

話はAE-1から飛ぶ。
中学時代、映画にはまり、いろんな映画を見た。
特に邦画を見る機会は多かった。
今でも覚えている、写真映画。竹中直人監督の「東京日和」
当時は「日和」も読めない中学生だ。
実際、何がいいのかも覚えていないのだけど、写真ってかっこいい!と思ったその印象だけは根強く残っている。

実際、この映画、ライカを買ったタイミングでDVDを購入した。
いい映画だと思ったけど、なぜ中学生の俺が感動したのかよく分からなかった。
だけど、肝心なことがある。
竹中直人扮するアラーキーはライカを持っていたのだ。
これは今僕がライカを買うに至った、深い記憶だ。

僕は小学生の頃、ちびまる子ちゃんのたまちゃんのお父さんがライカを持っていることを知っている。ちょうどその回を見ていた。
その時はライカは高いカメラで、たまちゃんのお父さんが欲しくて欲しくてたまらないカメラだということしか覚えていない。
だけど、日曜の18時。家族でちびまる子ちゃんを見ていたから、僕は父に聞いた。
「お父さん、ライカって知ってる?」
父は、知らないと答えた。多分、海外のカメラだろうね。
「お父さんのカメラってすごいの?」
たまちゃんのお父さんが欲しくて欲しくてしょうがないカメラと、父が大切にしているカメラを僕は比べてしまった。
父は、「いいカメラなんだよ」と言った。
「日本で一番いいカメラはニコン。その次がキャノン。」
本当はニコンのカメラが欲しかったが、買えなかったという話もしてくれた。

なんだろう、書きながら色々と思い出される。
ただ、たまちゃんのお父さんのカメラが映画「東京日和」に出てきたことで僕はライカを完全に記憶した。

さて、話はAE-1に戻る。
この「東京日和」を観たことで、写真に興味を持った。
高校生になった僕は父に言って、この眠っているAE-1 を貸してもらうようになった。
父が大切にしていたカメラだから大切に、友達との写真を撮って遊んだ。
このシャッター音はかっこよすぎる。
このシャッターを切れるのは父しかいないと思っていたから、感動はひとしおだ。


さて、この話も続くのである。

だいたい酔って書いてるから、概して思い出の途中で終わるのだ。
そのまま夢を見るのが最高だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?