フルリモート企業の新入社員受け入れはこうする
みなさまごきげんよう、ROUTE06 ヤノです🎄🎅🎁
この記事は corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#1 Advent Calendar 2022 17日目の記事です。
普段は Community Manager / People Relations という肩書でお仕事をしております。
11月、社内のサウナを愛するメンバーとの飲み会帰りに ろとさん にそそのかされお誘いいただき、図々しくもアドベントカレンダーの枠をいただきましたので情シスなみなさまにすこしでも「知見〜」と言っていただけるような記事を…ということで今回はわたしの主務でもある完全オンラインの新入社員受け入れフローをご紹介します。
フルリモート企業やリモート勤務とオフィス勤務のハイブリッド企業で受け入れをされている方の参考になれば嬉しいですし、ひとりでも多くの方にこんなふうに受け入れやってる企業があるんだな〜と知ってもらえれば幸いです。
オンボーディングという考え方
まず、わたしたちは新入社員受入フローのことを入社オンボーディングと名付けています。
期間は全員共通して内定承諾から入社後3ヶ月ほどと定義しています。皆さんの会社の受入期間はどのくらいですか?👀
オンボーディングフロー概要
ここからフローを紹介します。情シスな方々とお話をしていると、人事や現場との連携がうまく取れず受け入れが大変といったお悩みをよく聞きますので、今回はここをうまいこと押さえられると少し楽かも?なポイントも合わせて紹介しますね。
1. 選考から内定まで
ROUTE06では、すべてオンラインで面接を実施します。その代わりと言うわけではありませんが、今現在は役員全員と必ず面接をしていただいています。選考の過程ではお試し業務委託やオンライン社内見学も実施しており、その際はNDAを締結し、専用アドレスを発行するなどしています( kazeさん いつもありがとう)。これだけで記事かけそうなので詳しくはまたの機会に…
2. 入社手続き
内定承諾🎉🎉🎉のあとは、まずコーポレート主導で以下の手順をとります。
クラウドサインを利用して雇用契約締結
SmartHRとfreee上で入社手続きを行う
その後、ITチーム(情シス)とHRチームも続いて各種手配を行います。
Google Workspace アカウントの発行
Slack アカウントの発行
個人の GitHub アカウントをヒアリングし Organization に紐づける
▼ ROUTE06ではオンボーディングに限らず、全社ワークスペースとしてGitHubを利用中です。詳しくはこちら 💁♀️
3. 必要物などの手配
入社者はスプレッドシートを利用していくつかの選択肢の中から好みのスペックのPCを選定します。
Apple 専用オンラインストアへ発注 or ジョーシスさんにて保管している推奨スペックのマシンを送付
Jamf pro による自動キッティング( Konosan いつもお世話になっています🫶)
モニターやキーボードなどの周辺機器はAmazonビジネスアカウントで好きなものをチョイス
4. いよいよ入社🎉
入社時はイベントが盛りだくさん!一刻も早く業務に取り掛かりたい気持ちな方が多いのですが、少なくとも1ヶ月はオンボーディングのための期間だと思っていて大丈夫ですと毎回必ずお伝えしております。
入社オンボーディングMTG:ヤノとオンボーディングリストのチェックをしつつ、大事な部分は口頭で読み合わせをします。
入社オリエンテーション:代表の遠藤さんからのお話しタイムです。面接の過程で話しきれなかったROUTE06の歴史やこれからのことなど。直接質問もできるフラットな時間です。
事業部説明会
行動計画を立てる
と、ここまでは通常の受け入れフローと大差ないかもしれませんが、ここからがこだわりポイントになってきます。
ITオンボーディング:ITチームからフルリモート勤務における注意点や情報セキュリティを学びます。
情報発信ガイドラインのレクチャー:広報担当からROUTE06での情報の取り扱いなどについてお話しします。
新メンバーを囲む会:おやつの時間にZoomで実施。事前に新入社員の方に経歴や好きなものことを書き込んでもらった「メンバーマイページ」を参照しながらヤノがインタビュー。任意参加の既存社員はチャットで盛り上がります。
全社員との1on1:2022年現在、ROUTE06ではなんと入社時に既存社員全員とそれぞれ30分ほどの1on1を実施していただいています。ROUTE06でどんな仕事をしているのかはもちろん、入社前の経歴や、何が好きで何が嫌いなのか、趣味はなんなのかなど、ひとりひとりの顔を見ながらどんな人なのかを知ってもらうための時間です。オンボーディング完了後の満足度が特に高い施策でもあります(これも記事一本書けそうだな)。
クリフトンストレングス34® セッション:当該テストを受験いただき、レポートの読み合わせをメインにメンバーのレポートとの比較なども行うことで、自己理解・チーム理解を深めていただきます。
ウェルカムボックスのサプライズお届け:入社日の午前中、ご自宅にROUTE06のウェルカムボックスである「 The Day One Box 」をお届けします🎁
▼ このBoxに込めた思いについてはこちらをぜひご参照ください 💁♀️
5. 入社3ヶ月後まで
入社から3ヶ月間、ちょっとした疑問などはすぐに拾えるようさまざまな仕掛けを用意しています。
担当マネージャーとの1on1
ヤノとの隔週15分の1on1
ITチャンネルでのITサポート
followチャンネルでのお困りごとなんでもサポート
なんでもつぶやけるtwitterチャンネル(分報,timesのようなものです)
1on1やtwitterチャンネルなどは3ヶ月が経過した後にも残しつつ、グラデーションをつけながらオンボーディングを完了させます。
オンボーディングの過程で大切にしていること
このようにして受け入れを行っているROUTE06ですが、それぞれの施策を考えるときに大切にしていることがいくつかあります。
ひとりひとりの状況に寄り添うこと
内定承諾された人の中には、これまでの環境からの退職・退場作業でバタバタな方もいらっしゃれば、ライフステージの変化があったからこそ入社を決められた方もいらっしゃいます。したがって入社準備にはできるだけ負荷がかからないよう、スムーズな体験を提供することを大切にしています。自社を選んでくれたことへの感謝や、迎え入れる気持ちをきちんと表明することも、最初の不安を取り除く大切なことだと思っております。
少しでも早く「自分から動ける」環境を整えること
新入社員の方が必要な問い合わせ先をすぐに思い浮かべられるよう、情報を整理しておくことと迷った時に気軽に聞ける場所をあらかじめ用意しておくこと。最初は特に問い合わせ先を間違っても大丈夫だと思える心理的安全性を確保できるよう、なんでも聞ける場所を用意して細かくフォローアップすることで入社者自身が関係者に声をかけやすい状態を目指します。
過ごしやすい環境を更新し続けること
オンボーディングフローが完了してからも、フォローアップ用のチャンネルはもちろん、目的の異なるコミュニケーションの場を用意しています。
フルリモート企業ではありますが、オンラインのみに閉じることなく、拠点の近い人とご飯に行ったり、オフィス/地方出張のタイミングで誘い合わせて飲みに行くなどして、いつもと違ったコミュニケーションを楽しむことも増えてきました。こうしたコミュニケーションがさらに活発化するよう、各拠点にメンバーを増やしたいところです(ROUTE06では全国どこからでもフルリモート勤務可能、積極採用中です!!)。
ROUTE06が目指すすがた
会社というのは人が仕事をするために集まる組織ですが、ただ業務を淡々とこなすだけではなく、ROUTE06ではひとりひとりのスキルやキャラの重なりから新しく、面白い、時に予想だにしない結果や価値を生み出せるようなナラティブな組織を目指しており、そのために必要な第一歩がこの入社オンボーディングフローであると思っています。
これからもこのフローは日々ブラッシュアップさせ、組織が拡大してもなおメンバーひとりひとりが自分らしく力を発揮できるような仕組みを維持していくことが、受け入れに関わる私たちの大事な責務であると考えています。
▼ 目指す組織像についてはこちらをぜひご覧ください 💁♀️
おわりに
最後の方かなりアツくなってしまいましたが、このnoteを読んで
もっと詳しく聞きたくなった方
もっといいツール/フローあるぞ!という猛者
オンボーディングされたくなったあなた
ぜひオンラインでお話ししましょう!以下のフォームからご応募ください🙌
Twitter でも気軽にフォロー・コメントください!(最近スパムからしかDM来ない)
文中でも触れましたが、ROUTE06では組織拡大のため通年積極採用中です!募集ポジションや私たちの姿勢は以下よりチェック✅ 選考応募フォームもあります🧑💻
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自分の役割にフォーカスしたインタビュー記事を掲載いただきましたのでよければご覧ください(もう情シス関係ないごめん)
今年もなんとかギリギリに書き切りました。笑
いつもあたたかい情シスの皆さまありがとうございます🫶
来年もどうぞよろしくお願いします🐰良いお年をお迎えください!