about a rainy day

July 15th, 2020

倉見駅のベンチに座って、これからこの景色は冬になれば雪がつもり、また春には緑がしげるのだなあと、季節が巡ることに思いを馳せた。なんだか壮大な地球の物語の一部という実感がわいてきて、心がピンク色になったんだけど、その瞬間新幹線がすごい勢いで去っていき、それを見たわたしは息ができなくなった。新幹線に乗って、生まれ変わる草や木を見ないふりをするより、わたしは土の上にちゃんと立って、地球と一緒に生きたいと思った。

雨の日のバス。老夫婦が、運転手に、Suicaで2人分払えますか?と聞いている。その光景を目にしただけで、わたしの心はじーんとあたたかくなった。これから家に帰ってあたたまって、美味しいご飯を食べるのかな。それだけでとても素敵に思えた。それまでの道のりはまだまだつづく人生長いね。だからわたしはそこを目指して、いまはただひたすら若さと生命力と感受性の豊かさを信じて、歩もうと思う。

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