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プラットフォームビジネスの面白さと難しさ

パンフォーユーは複数の販売チャネルを持ちながら、マーケットプレイス型の事業モデルを取っていないこともあり、一見するとD2Cなどと見られがちですが、実はプラットフォームビジネスをやっています。

2019年の年頭くらいに描いた事業ロードマップなのですが、当初は一つ一つチャネルを開拓していこうと思っておりました。それが2019年3月のがっちりマンデーで取り上げられたことをきっかけに、全てのチャネルからの問い合わせをもらい、総取りしにいくかということで今に至ります。

事業ロードマップ2019

プラットフォームビジネスの面白さ
冒頭お話しした通り、マーケットプレイス型を取っていないので、パンフォーユーとして取り組みたいニーズとサプライヤーを優先させてパンの流通をしているものの、僕らが提供するチャネル毎特有のパンの動きがあり、その特徴や傾向を観察できることはプラットフォーマーとしての楽しさかなと思ってます。

ひとえにパンといってもチャネル毎によってニーズが全く異なります。例えば、オフィス向けであればカレーパンなどの惣菜パンが人気。個人向けでは、こういったパンを送るとコメントが集まるなどと、様々な消費者の動きを見ることができます。

僕らはBtoCもBtoBtoCも取り扱いがあるということも特徴で、エンドユーザーから湧き上がるニーズと、事業者側が展開したいと思うニーズがどのようなタイミングや距離感で生まれるかも見ることができます。今年はカレーパンがブームと各メディアでも取り上げられていますが、事業者からの問い合わせは昨秋から増えていたりと、これから市場で起きるトレンドを前もって知ることができたりもします。

サプライヤーサイド共通で、BtoBとBtoCへ展開するには販売手数料(テイクレート)をどのように設定できるかという話もありますが、どちらでも手数料を取れる、かつオペレーションを共通化できる事業構造を持てるのであればリアルタイムでtoB、toC両方の市況が見えてサプライヤーのグリップも強くなるので、パンフォーユーとしては、ベーカリーからtoB、toCどちらにも展開できるような仕組みづくりに注力しています。

パンフォーユーが取り組むプラットフォームの難しさ
デマンドとサプライサイドのバランスなど、一般論としてのプラットフォームビジネスの難しさにも取り組んでおりますが、一番向き合っている、かつ大きい課題は「いかに物流・オペレーションを共通化するか」です。

不動産業界におけるREINSのような、共通データ、APIがないのがベーカリー物流、ひいてはクラフトフード物流の課題です。(REIN:物件探しの際に不動産屋さんが見るデータベース)納品先やエリア、個社毎によって仕様が異なるので、生半可な設計でプロダクト開発に着手すると痛い目にあいます。

この領域はどこか物流系スタートアップの出現をずっと待っているのですが、なかなかパンフォーユーとも親和性の高いところが現れません(笑)そのうち自前でやることも視野に入れながらアンテナを張り巡らせています。

パン屋さんと顧客だけでなく、物流の動向を見ながら事業を開発する楽しさはこの事業ならではの楽しさであり、難しさでもあります。モノを扱う僕たちとしては、新しいパン経済圏の創出に伴い、切っても切れない関係なんです。

物流以外にも難しさやポテンシャルについては多々あるのですが、課題を乗り越えながら、パンを作る人、売る人、食べる人、の三方よしのプラットフォームを目指しています。どのように取り組んでいるか、その様子を今週放送のガイアの夜明けで取り上げて頂きましたので、披露できればと思います。(2021年4月30日放送)

様々な方々の支援を受けながら、一緒に新しいパン経済圏の創出を目指す様子をご覧ください。

およそ2ヶ月間にわたる密着取材でしたが、マスク姿に甘えて1ミリも顔が小顔になりませんでした。せめて足だけでもとスキニー系のパンツを履いていますが、ウエストはゴムのためベルトをしておりません。

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