パンのプラットフォーマーとしてパンフォーユーが見るパン市場の話
前回のnoteでは今後のパントレンドについて推察をお話ししました。
今回はパン市場についてお話したいと思います。
パン市場について
昨今パンブームと言われて久しい国内パン市場ですが、実態はパンの種類を変えながら、堅調に伸びている市場です。あるデータによればここ10年で一家庭あたりのパン消費額は110%にまで伸びたとも言われております。
海外パン市場に目を向けると、こちらは人口の増加と共に伸びているマーケットとなり、その中でも注目すべきはアジアやアメリカなどでの先進国においてベーカリーのパンに光が当たっている点です。
国内冷凍パン市場に目を向けると、海外観光客のインバウンド消費、飲食店の人手不足を背景に伸びるマーケットとなり、コロナで打撃を受けた領域でもあります。
市場規模としては国内だけも1兆円を超えるパン市場。出荷額ベースの試算となるので小売ベースだと3兆円近くとも言われるので、卸・小売だけでも1.5兆円ほどのマーケットサイズとなります。
同規模の市場
より細かい市場の内訳や、それに対する戦略・アプローチについては別の機会とさせて頂き、パン市場と同規模の市場について考察したいと思います。きっとサイズ感のイメージがわくのではないでしょうか。
電通が発表する「日本の広告費2020」によると、テレビメディア広告費が1.6兆円。インターネットメディア広告費が2.2兆円とのことでテレビ広告費並の大きさということがわかります。
コメ市場規模は小売ベースで2.4兆円と小売規模ではパン市場を下回る規模となっております。日本人のコメ離れと言われて久しいですが、実態としてパンが上回る規模感となっているようです。(個人的にはお米も好きなので、米粉パンでコメ消費も盛り返したいです)
アイスクリームの市場規模は出荷額ベースで5,000億円とのことで、主食のコメ+パンで2兆円強(出荷額ベース)と考えると4分の1の規模感って結構大きいですよね。
大きいマーケットを狙えは本当か
よく起業なり、新規事業をする上で大事なのはマーケットサイズと言われますが、果たしてマーケットサイズの大きさは重要なのでしょうか。諸説、意見が分かれるところかなとは思いますが、マーケットサイズの大きさよりも伸び方の方が大事なのではというのが僕の仮説です。さらにいうと、伸びているマーケットに対してプレイヤーの総量が追いついているかという点が重要であると考えています。もしもプレイヤーの総量が追いついていなければ、参入の余地があるからです。
では、パンフォーユーはどこのマーケットの伸びを狙うのでしょうか。国内パン市場の伸びなのか、冷凍パン市場の伸びなのか。
答えはどちらでもなく、個人消費額の伸びが注力すべきチャンスだと考えています。それは国内パン市場と同義なのではと言われてしまえばそれまでなのですが、10年で消費量が10%増えたのか、それとも購入単価が10%上がったのか。どちらもありうるのではないかと考えられますが、パン単価の向上がここ10年のトレンドと考えており、パンの価値が上がってきた現在、言い換えればパンの価値が見直されてきた現在に何をすべきかが大事だと考えています。
前回のnoteにも触れましたが、高級食パンブームにより、パンの価値が見直されている今、僕らとして何をすべきかを日々模索しながら事業に取り組んでいます。
ということで、パンフォーユーでは一緒に働く仲間を募集しています!
その他職種も募集しているので一度ご覧頂けると幸いです。
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