【その1】40年以上ビジネスをやってきて、何がうれしかったか?
冒頭のような質問を、前職の部下や友人から時々受けます。
質問する側の意図としては、今後のビジネスの参考にしたいとか、
自分のこれからの人生をどう生きるべきか、どう続けるべきか
などを模索しているんだと思います。
実を言うと、私も最初から目標を決めて、仕事をやってきた
わけではありません。与えられた仕事を粛々とこなし、様々な
紆余曲折がありながら、悩みながらその時々で最善の方法を考えて
やってきたんだと思います。
そして、大学を卒業し社会に出て44年経って、何がうれしかったか
と言うと、幾つかのビジネスに成功し、自分自身も大きく成長した
ということはもちろんありますが、
「何よりも言えるのは、自分の育てた部下たちが立派に育って
いったことです」
部下達の活躍を見るのはとても楽しいものです。
その部下たちは、いまこんな仕事を現役でしています。
英国のアパレルメーカーの社長(製品の品質担当でした)をやり その後ある楽器メーカーの社長に。
米国の金属素材メーカーの日本の責任者(当時はOEM営業課長)
米国のフィットネス機器の、日本のマーケの責任者(当時は民生品営業担課長)、その後ファシリティー関係の会社社長に。
欧州の家電メーカーの日本支社長(当時は民生品営業担)
石鹸メーカーのマーケ・営業の責任者(マーケ担当)
これは、自分の部下への育成方法が間違っていなかったことの「証し」
と胸をはれます。
さらに言いますと、自分とおつきあいさせていただいた
お客様たちが会社のトップや経営層でなり、活躍されていることです。
その方たちとは、声をかければいつでも繋がることが可能です。
今日連絡を受けたのですが、前職でお付き合いいただいた欧州の
IT系の会社の方がとうとう、グローバルの会社のトップになった
と連絡が来ました。オフ会をやりましょうと言ってくれました。
また、以前お付き合いいただいた、大手自動車メーカーの主任さんが
部長になったと連絡がありました。
もう、自分にとっても、うれしい限りです。
話は変わりますが、定年退職をした時の、最後の挨拶の言葉は、
「会社人生40年、まったく悔いはありません」でした。
自分のやりかたで好きかってに仕事をさせてもらい、部下も
たくさん採用し、しばしば会社のトップに逆らったりで、
本当にやりたい放題の会社人生でした。
今働いている人たちが、定年時に同じことを言うのは、すごく難しい
のではないかと、このご時世察しますが。
でも頑張ってください。グッドラック!
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