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【徹底解剖】\人がおすすめするものなら間違いない/受動熱狂モード

こんにちは、YNGpot.(ヤングポット)の片寄です!

YNGpot.では「コロナ禍におけるデジタルネイティブ世代の消費・価値観に関する調査」を実施し、そこから「熱中消費(=好きなものに対する消費)」には6つのモード(クラスタ)があるということが分かってきました。

参考:熱中消費には6つのモード(クラスタ)が存在

熱中消費クラスタグラフ

熱中消費の6つのモードを解説する本シリーズ、連載3回目となる今回は「受動熱狂モード(右上)」についてご紹介いたします!

世間で話題になっているものはとにかく気になっちゃうそこのあなた!「受動熱狂モード」の側面を持っているかもしれません。

筆者余談(片寄):ミーハー人間な筆者は、普段アニメなんてあんまり見ないのに、プチバズり始めたアニメは全て押さえにいこうとしたり、しばしば受動熱狂型の消費をします。

人がおすすめするものなら間違いない"受動熱狂モード"

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受動熱狂モードは、世の中の情報を常にキャッチアップすることが好き・得意なタイプです。言い換えるならば流行のど真ん中で積極的に体験することが大好き!それがこのモードの特徴といえるでしょう。

受動熱狂モードについて、YNGpot.が調査を通じて抽出した主な傾向は以下の通りです。

・誰かにおススメされるとすぐに試して、気付いたらどっぷりハマっている。
・常にハマっているものが存在する。
・何かを購入したり、利用する前には口コミ・レビューを細かくチェックしている
・自ら熱中対象の内容を積極的に配信することは少ない方だ。

…どうでしょう?自分に当てはまることや、周囲に「まさにあの人のことだ!」なんて思いつく人いませんでしたか?

受け身な部分はありつつ、オススメされたらすぐに試してハマってくれるため、企業側やサービス提供者にとっては彼らに少しでもバズれば爆発的な拡大を狙える層と捉えることもできるでしょう。

特に女性に多いモードである

受動デモグラ

受動熱狂モードは、他の熱中消費モードに比べ女性の割合が高いことが1つ大きな特徴です。

それは熱中する対象(好きなもの)にも反映されており、信頼できる口コミを参考にして選ぶことの多い「メイク・美容」が熱中対象として多く現れたのはこのモードでした。

「アニメ」「YouTube」のような流行・周囲のオススメを参考に視聴することが多いコンテンツも熱中対象として出現しています。

また、他のモードに比べ高校生の割合が低かった(他のモードでは約3~5割)のですが、高校生にとって「他者の口コミ・情報」は当たり前に落ちているもので「受け身でのめりこむ」という感覚ではないのかもしれません。

タレントやインフルエンサーの影響を受けやすい

受動熱狂モードの人は、話題になっているコトに強い関心を持っているので、SNSでの情報収集は欠かせません。

商品やサービスを「知る」~「買う」きっかけは、同年代に人気のあるインフルエンサーやSNS上での投稿で、2020年の外出自粛期間なども積極的にSNSをウォッチしていました。

また、

・動画配信サービスを初めて利用した割合が6モードのうち最も高い
・オンライン飲み会やUberEatsなどのデリバリーサービスも多く利用

など、コロナ禍において話題になったサービスを積極的にトライしている傾向が伺えます。

受動熱狂モードゆえの危険信号「FOMO」

ただ、流行に敏感な側面を持っているので、「コロナ禍となり、SNSを見て誰かと自分を比較することが増えた」と答えた割合は6モードのうち最も高く、誰が何をしているかを知るためにSNSを見ることが増えた人も多くいるようです。(以下の「デジタル行動」参照)

YNGpot.の行った調査で「孤独を感じることが多かった」「つまらなく、満たされなかった」「世界がどんどん離れていくような気がした」といった、生活環境の変化に悲観的な態度を示したのもこのモードでした。

受動1

近年、現代人のSNS病としてFOMO(Fear Of Missing Out=取り残される不安・恐怖)が挙げられる機会が増えましたが、受動熱狂モードの人はちょっと危険信号かもしれません。

2021年1月から急激に利用者が拡大しているClubhouseもこの「FOMO」を利用しているといった議論もありましたが、筆者もいつ招待されるかドギマギする時間を過ごしました。(どうにかご招待いただけましたが、基本は"聞く専"として色んなルームを覗いております。)

これからの受動熱狂モード


受動熱狂モードはSNSを積極的に閲覧します。だからこそ、生活の変化や物理的距離に対する不安も強く感じてしまうのかもしれません。
しかしそれは、変化・流行を察知し、ポジティブに受け入れることができる可能性を秘めているとも言えるのではないでしょうか。

筆者自身、コロナ禍以前の生活を恋しく思う反面、友人を真似してコーヒーにこだわり豆から挽いてみたり、昨年話題になった韓国ドラマ/映画にプチハマりをして巣ごもり生活を謳歌しております。

よりSNS・ネットでの情報取得スピードが加速していく今、「つい人に教えたくなる」「お試ししたくなる」余白を残したサービスを提供すれば、受動熱狂モードの人たちが熱狂し、一緒に育てていくパートナーになるのではないでしょうか。


受動熱狂モードのご紹介は以上です!

最後までお読みいただきありがとうございました。
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