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絵本が出来上がりました!

製作を続けていた絵本が出来上がりました!
実は1月に完成していたのですが、ご報告が遅くなりました!
内容は過去にアップしていますが、実物が出来上がった感想を改めて綴りたいと思います。


完成品到着! はたして出来栄えは・・・

入稿後、三恵社さんには何度も原稿の確認と調整をして頂きました。
イラストレーターを使えないため、中々手のかかる依頼者だったのではないかと思います。
調整は別料金だったんじゃないかなあ・・・

三恵社さんには多大な手助けをいただきましたが、クラファンが厳しかったこともあり、だいぶ予算を削って製作依頼をしましたので、どんなに仕上がりになるのかは、かなり心配していました。

パンフレットみたいな、ペラッペラなのが来たらどうしよう・・・
(三恵社さんのサイトにハードカバーと表記されていたので、大丈夫だと思っていましたが)
色が出てなかったらどうしよう・・・

そんな心配をして待っていた1月末に、完成品が到着しました。

置き配指定していたので、夕方帰ってきた時に玄関前に積まれていた箱を部屋に運び込みました。小さめの箱が2つ、大きさの割にずしっと重い。

部屋で箱を開封。緩衝材を剥がしていくと、しっかりとしたハードカバーの絵本が出てきました!

中を開いてみると、1枚1枚が厚みがあり色もしっかり出ています。
普通に絵本になってる!
すげえええ!

絵本を作るのは初めてですが、一般人でもこれだけのもの作れるんだなと、製本技術に感動しました。

大人の方に見てほしい1ページ

絵本の中でも特に、大人に見てほしいページがあります。
それは、ヨアヒムが妖精たちに疑問を呈するシーンです。

春が来て花が咲くではなく、花が咲いて春が来ると妖精たちは言います。
妹のマリーは疑いませんが、ヨアヒムは疑問を感じています。

これは、ヨアヒムがマリーよりも世の中を知っている現れです。
ヨアヒムの疑問は最もな疑問のように思いますが、世の中を知り、常識を知っているから生まれる疑問でもあります。

ですが常識を知っているが故に、ヨアヒムの行動は、マリーに比べ一歩遅いのです。

大人が大事にしている常識は、本当に大事なことなのか?
常識に捕らわれることは、可能性を捨てていることではないか?

この1ページは、子供ではなく大人に当てたものです。

あとがき

絵本には、様々な思いを込めました
お気に入りページに挙げた、常識について
私たちはいつの間にか、たくさんの常識を抱えて暮らしている
学校に行かないといけない
家事は女がするものだ
お金を稼げないと無能だ

たくさんの〇〇でなければならないが、自分の行動を制限して、生きづらくしている。
その常識を捨てた時、春が訪れるのです。

最後のページでヨアヒムは
「ハイキングがやりたかったのではなく、みんなが楽しんでいるところを見たかった」
と気づきます。

ハイキングで「美味しいものを食べる」ことは幸せかもしれません。

でもモノで得られる幸せは、一時的なものです。本当の幸せは、モノでは得られません。

それをヨアヒムに気づかせてくれる存在も、春なのです。

この絵本は、子どもたちの「体験づくり」でもありました。

まだ学校しか社会を知らない子どもたちには、学校ではできない色々な体験の場が必要だと考えています。

それはこれからの子どもたちが力強く生きていくために必要なことだと思うのです。

自分が描いた絵が絵本という形になることは、簡単に体験できることではないと思います。

全部伝わらなくていい、何か一つでも感じてもらえたら、嬉しく思います

絵本プロジェクトの始まりはこちら

さいごに、絵本プロジェクトにご支援いただいた皆様へ、改めてお礼申し上げます。
みなさまのご協力のお陰で、子どもたちに「体験」を届けることが出来ました!

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