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クルマの買い方が下手すぎる! 賢く巧くクルマを買う方法はこれだ!

私が中古車やクラシックカー、新車輸入車と、色々なクルマの売り買いに関わって15年くらいになります。

色々な会社で色々なクルマを扱い、色々なお客様に出逢いましたが、「みんな買い方が下手だな~」と感じていました。
もうちょっと上手く話してくれたら、タイミングを考えてくれたら、もっと値引きが出来るのに、とも。

どうしたら上手くお得にクルマを買えるのでしょうか?
売り手から見た「上手いクルマの買い方」をまとめてみました。


下手な買い方その1
見積集めは必ず損をする

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「いろんな店で見積りもらって決めます」
「どこかで買うから、めいっぱいに値引きした見積り出して」

見積り集めのセリフですが、ほんとに残念な言葉です。残念以外に表現のしようがないくらい、下手な買い方のセリフです。
見積り集めて一番安い店で買いたい。その気持ちはよく分かります。誰もが失敗はしたくないものです。

なぜ「見積り集め」は残念で必ず損をするのでしょうか?

まず、新車の値引き出来る金額は、それぞれの店で大きくは変わりません。
後で詳しく書きますが、値引きの仕組みはどの店、どの販社でも同じだからです。

いやいや、見積りで金額に差が出てくるよ。そうおっしゃる方もいるかと思います。実際にそのような経験がある方もいるかもしれません。

ですが少し想像してみてください。

「めいっぱい値引きした見積り出して」と言われて、ハイそうですか、といっぱいの値引きをした見積りを出すセールスは存在しません。

往々にしてこの手のお客の場合、即決の商談にならないため、セールスも見切りをつけて適当な見積りを出すか、もう一度値引き要求があるかもしれないと考えて、余力のある見積りを出します。

見積り金額に差が出ては来ますが、そもそもどの店もいっぱいの値引きはしていません。

そんな適当で、ほどよい値引きの見積りを何枚手にいれて比べても、本当にお得で賢い買い物は出来ないことは、お分かりいただけるかと思います。

「どこかで買うから、めいっぱいに値引きした見積り出して」
は、必ず損をする下手な買い方なのです。


下手な買い方その2
未使用車や新古車探しは失敗のもと

未使用車や新古車ありますか?」
ショールームに入るなり、そうおっしゃるお客様がいらっしゃいます。
「あー、下手だなー」

最初の一言で、私はそう感じてしまうのです。
最初から安くなっているクルマのことを尋ねてくる質問は、「商談に慣れてない」と言っているのと同じだからです。

そして、未使用車や新古車は、みなさんが思っているほど安くもないし、お得でもないからです。

未使用車や新古車は、値引きに応じない店がほとんどです。むしろ新車の方が値引きができて、結局同じような金額になる場合があります。

同じような金額なら、完全な新車と未使用車、どちらを選びますか?
「未使用車や新古車ありますか?」は、新車の値引きを放棄して、未使用車一択に選択を狭めてしまう、下手なワードなのです。


下手な買い方その3
「決算はいつですか?」

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決算期はいつもより値引きをしてもらえる。
そのように思われている方が沢山いらっしゃいます。「決算期が狙い目だ!」と唄っている記事も、多く目につきます。

これは断言します。
「そんなことは無い!」

決算期もそうでない時期も、値引きのシステムは変わりません。決算期だから販売店がメーカーから車を安く仕入れられる訳でもありません。メーカーが販売店を助けてくれる訳でもありません。

「決算期がお得」は、その昔に自動車メーカーと販売店が仕掛けた販売戦略が、ただ残っているだけの都市伝説なのです。

決算期ではなくても、値引きを最大限引き出せるタイミングは毎月訪れます。

然るべき時に、状況を整えて、お店で即決する

これが値引きを最大限に引き出すポイントです。


新車値引きの仕組み

値引き金額を最大限引き出すには、メーカーと販売店(ディーラー)の仕組みを知る必要があります。

そのポイントは、次の通りです。
1、メーカーからの支援
2、登録(協定)と納車のタイミング
3、店の売り上げ状況
4、モデルチェンジ
5、クルマの利益
6、セールスと店長の気分

次回から、それぞれのポイントについて、より詳しく解説していきます。
これが分かれば、あなたはきっと、車の購入に失敗しません!

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