2021年12月26日の日記/映画感想『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』
日記
昨日宣言した通り今日は映画を観に行った。『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』だ。
いつも行っている最寄りの映画館だとうまい具合にちょうどいい時間帯の上映がなかったので、少し足を伸ばしてイオンシネマまで行ってきた。良いバスもないし歩くには遠いので覚えたてのシェアサイクルで行ってきたんだけど、年末年始の日曜日を甘く見ていた。家の近くのステーションには1台しか自転車が残ってなかったし、イオンに着いたら返却できる枠が空いてなくて少し離れた別のステーションに行く羽目になってしまった(そこもかなり滑り込みセーフだった)。ろくに確認せずに近道しようとして余計時間かかったりもしたし、かなり散々な出だしだった。
映画を観た後は家族で1日遅れのクリスマスケーキを食べた。弟が地方の大学を受験するので、家族全員が家に揃うクリスマスは今年が最後になるからと、両親が張り切って予約していたものだ。ここ何年もクリスマスっぽいことなんてやってなかったから、随分と懐かしい感覚だった。
映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』感想
映画の内容についてはかなり満足。今回の映画は言ってしまえば「いつもの冬映画」なのだけど、先行お披露目で一度リバイスとセイバーが顔合わせしていることが生きていたのでライダー同士の無駄なやりとりか極限にまで減らされ、ゲストでメインキャラの百瀬親子のストーリーに思い切って全振りできるようになっていたのが非常に流れをスッキリとさせてくれたように思う。その分セイバー組の影が若干薄く、特に飛羽真と倫太郎以外の剣士たちに至ってはほとんど戦いしかしていなかったような気がするが、そこはまあ仕方のない取捨選択かな。しかしそんな中でも、リバイス本編でたびたびキーとなる一輝とバイスの「約束」と、セイバー本編をずっと貫くテーマでもあった斗羽真の「約束」を接続することで両者の物語をガチッと接続してくれたのはお見事。今回の脚本は毛利亘宏さんだけど、やっぱりこういうコラボエピソードを書かせたらピカイチだな。とにかく作品のキーワードを拾い上げて再配置するのが上手すぎる。
それからびっくりしたのが「本郷猛」の存在だ。今回の映画に「本郷猛」こと仮面ライダー1号が登場すること、そしてそれを本来の本郷猛役である藤岡弘、氏の息子である真威人さんが演じることはあらかじめ告知されていたので知っていたが、劇場で改めて見ると驚くほど「本郷猛」そのものだった。もちろん、いくら親子といえども別人が演じているのだから全くの瓜二つというわけにはいかない。しかし、そんな顔の違いなどものともしない演技力により「間違いなく彼は“本郷猛”その人だ」と否応なしに思わされる人物がそこにいた。今回の1号は基本的には回想シーン内での登場であり、その中に本家第一話の再現があったのだが、そこなんか完全にあの日の『仮面ライダー 第一話』そのものだった。これを今回の一発ネタで終わらせてしまうのは非常に勿体無い。是非とも真威人さんには今後も何かの機会に本郷猛を演じてほしい。なんなら本当に正式に襲名しちゃっても良いくらいだ。