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映画「余命10年」を観て

 もちろん小松菜奈、目当てで観てきました。オッさんが、若いカップルばかりの客席に混じって。  そんなことより、やっっっと!! ついに!!! 小松菜奈の代表作といえる作品ができたのではないでしょうか。  デビュー以来、個性的でチャレンジングな作品選びばかりで、万人向けにオススメするのが難しかったのも、これでさようならです。  髪を急にバッサリ切った時があったけど、この映画のためだったのね。かなり力を入れ、時間もかけて、丁寧に撮られてますね。  いわゆる難病モノ。それも実際の話

    • 映画「夕方のおともだち」を観て

       大好きな廣木隆一監督が帰って来た! 私の好きな廣木作品は「東京ゴミ女」(2000年)、「不貞の季節」(2000年)、「理髪店主のかなしみ」(2002年)などのもう20年前の作品群ですが、あの頃の廣木作品のフィーリングが、「夕方のおともだち」からは、もうビリビリ発せられておりました。  廣木作品で好きなフィーリングといえば“虚しさ”です。登場人物は何かにのめり込んでも、どこか満たされない空虚な穴を抱えている。それでも、喪失感から反転し、希望、何かを失っても“それでも生きてい

      • 映画「花束みたいな恋をした」を観て

         有村架純ちゃん目当てで行ったんですけど(ドラマ「姉ちゃんの恋人」も良かった)、まわりの客席は菅田将暉くん目当ての若いコばっかりで、観てて途中でおじさん泣きそうになっちゃってガマンするのに必死でしたわ。だってまわりのコたち「ふ〜ん」って感じで観てるんだもの(笑)。  ストーリーは学生カップルが社会人になって、それぞれ環境が変わったことですれ違うっていうオーソドックスなよくある話。まさに、観終わって席立つ時に「なんか普通の話だったね」って近くの席のコが言ってたけど、キミも歳と

        • 映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を観て

          ※ネタバレ有りです!  映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を観たけど、映画館から出る観客がうかない顔してるんですよね。劇中にすすり泣く音なんかも聞こえたけど、「スゲー感動したー!」って高揚感に煽られた感じじゃない。 「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」なんて決めゼリフがあるくらい、みんなで見送る会みたいな。まるでお通夜みたい。「一緒にいると楽しいやつだったけど、でも良く考えると、みんなだいぶアイツに振り回されたよね(苦笑)」みたいな。悲しいんだけど、ちょっとホッとし

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