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映画「余命10年」を観て

 もちろん小松菜奈、目当てで観てきました。オッさんが、若いカップルばかりの客席に混じって。
 そんなことより、やっっっと!! ついに!!! 小松菜奈の代表作といえる作品ができたのではないでしょうか。

 デビュー以来、個性的でチャレンジングな作品選びばかりで、万人向けにオススメするのが難しかったのも、これでさようならです。
 髪を急にバッサリ切った時があったけど、この映画のためだったのね。かなり力を入れ、時間もかけて、丁寧に撮られてますね。
 いわゆる難病モノ。それも実際の話をもとにした作品ながら、お涙頂戴にならない抑制の整ったスマートな演出、なにげない日常を美しくとらえる撮影、私のようなねじ曲がった中年でも最後まで、主人公の行く末に引き込まれました。

 それにしても、登場する人がみんな泣き虫。観てるこっちより先に、次々と泣き出しちゃって微笑ましいくらいなんだけど、これがしっかり伏線になっててすごい。この展開に心のねじれたオジサンでもグッときましたわ。これは脚本の岡田惠和さんの色かしら? 原作読んでないのでわからんけど。

 病だけでなく、仕事やら家族やら、とかく人生はママなりませんが、それでもまっすぐ清々しい映画でした。
 つらつらと駄文を書いてきましたが、最後に、坂口健太郎がオジサンから見ても、めちゃくちゃカワイイのよ。これ。サカケンファンにも激しくオススメです。


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