自分の役回り
ミッションやビジョンを考え始めると、大げさに構えてしまい思考が上手く働かない場合が往々にして発生します。
何となくそれらしい答えを探してしまうものです。そうなると、思考自体が固まってしまい、あらぬ方向に考えたりしてしまう事が度々あるものです。
そもそも、使命や理念を真剣に考えようとすること自体、少数派であり大変に意義のある生き方を模索されているのです。
ですから、直ぐに腑に落ちる答えが見つからなくても焦る必要はありません。思考を巡らせているだけでも素晴らしいのです。
ですが、出来るなら早く言語化出来るに越したことはありません。
一度言語化をしたとしても、幾度となくブラッシュアップして行くことになりますから。
では、どのように考えると腹落ちする内容に近いものへと導けるでしょうか。一つは、これまでの自分がどのような役回りをしてきたのか、振り返ってみることです。
実は以外にも、同じような役回りに巡り合っていることが多いものなのです。
私の例で恐縮ですが、私のこれまでのビジネスでの役回りは、ほぼ裏方でした、つまり人々のサポート役であり後始末役に集約されます。
人が散らかしたものを整理したり、処理したりして始末をつけてきた、そんな役回りがほとんどでした。適材適所とは程遠い違和感やそこで働く人々の機微を感じ取る繊細さが人より敏感だったことで、裏方へ回り様々な手を尽くすことに向いていたのでしょう。
このような役回り、自分自身が本当に受け入れるまではどことなく卑屈になり、華やかな役回りの同僚や先輩/後輩を恨めしく思う時期もありました。
しかし、ある時これこそが自分の役回りであり、適性が存分に活かせる使命と言うものかもしれないと思ったのです。
そう考えることが出来てからは、この役回りが自分のかけがえのないものとして受け入れられることになりました。
逆に、他の人ではこの役を上手くこなすことは出来ないのだとも考えられるようになりました。
ひとには夫々、役回りと言うものがあり、自然とそんな役が巡ってくるものなのです。あなたも是非、これまでの自分の役回りを今一度見つめてみてください。
大事なヒントが見えてくるはずです。そんなヒントから自分がどう育ってきたのか、ひも解いてください。
きっと素晴らしい、あなたの使命と理念が浮かび上がってくるはずです。
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