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再版予定や今後のイベントについて
早いもので、ヨコブンプレ第二弾「横溝発表会&読書会」から、もうすぐひと月です。
会場で初売りとなりました
『映画編集者・長田千鶴子が語る
市川崑×金田一映画の思い出』
(長田千鶴子・松本健男)
はおかげさまで初版を完売し第2版を通販中です。
11月の文学フリマ東京37での販売も予定しています。
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さて、次回イベントは2024年2月のヨコブンプレ第3弾です。
次回は東京浅草橋で『サルノベ!』です。
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サルノベとは、猿や類人猿、それらに擬せられる人間や生きものが登場する作品の総称。命名は金田一耕助勉強家・木魚庵氏。
ミステリーにおいては猿が重要な役割を果たす作品が非常に多く見られます。
たとえば「探偵小説の元祖」と言われる、エドガー・アラン・ポーのあの作品(一応、ネタバレ回避に作品名は伏せます)。
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シャーロック・ホームズの事件の中でも、ちょっと毛色が違う『這う男』。
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1923 illustration in Strand Magazine by Howard Elcock
『這う男』は日本でも翻案作品が書かれました。そのうちの1本は横溝正史が手掛けたものです(『獣人』)。
もちろん乱歩もサルノベを書いてます。『恐怖王』にはゴリラ男が手下として登場。
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横溝に話を戻すと、捕物帖では『妻恋太夫』『狒々と女』など、ジュブナイルならゴリラの身体に人間の脳を移植した『怪獣男爵』シリーズが人気。また大人向け作品では猿そのものの他、『犬神家の一族』の猿蔵、『悪魔の寵児』の猿丸猿太夫、『夜光虫』のゴリラ男と、猿やゴリラに似た外見の人間が多数登場し、作品を支えています。
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というわけで、次回イベント「サルノベ!」は「猿」という切り口から探偵小説を楽しんでみたいと思います。
第一部は、ミステリー専門劇団回路Rさんのお力をお借りして、前記のエドガー・アラン・ポーの名作を、森鴎外が翻訳した作品(邦題『病院横町の殺人犯』)を朗読劇として上演していただきます。
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名探偵の祖、シャーロック・ホームズの造形にも影響をあたえたとされる、オーギュスト・デュパン。彼が活躍する探偵小説最初の一歩にして、サルノベの金字塔を、臨場感あふれる朗読劇でお楽しみください。
なお、現在回路Rさんは、2023年10月の朗読劇『名探偵 金田一耕助 不死蝶』に向けて、お稽古の真っ最中です(本原稿執筆時)。
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「サルノベ!」の前には、ぜひ『不死蝶』の世界をご堪能ください。
(お席少なくなってるようですよ!)
【速報】
— ミステリー専門劇団 回路R (@kairo_arl) October 4, 2023
10/4「不死蝶」現在の空席状況
各回ほんの少しですが数席ずつ増やしました!
10/27(金)19:00 ▲
28(土)13:00 ▲(最前列のみ)
28(土)18:00 △
29(日)11:30 ▲(最前列は僅か)
29(日)15:30 △
残り少ない席、早めのご予約お待ちしております!#回路R #不死蝶 https://t.co/9hdg0byQIZ pic.twitter.com/4w696OSqJ8
そして第二部は「古本交換会」あらため「古本ドラフトお持ち帰り会」を開催。
プレイベント第二弾で導入した、ふせんを使ったドラフト方式が非常に好評だったため、今回も引き続き実施する予定です。
先着順やくじ引きではありませんので、希望の本をGET出来る確立がアップするかと思います(詳しいルールはイベント情報まとめを御覧ください)。
来年2月はぜひ浅草橋で、猿と古本から探偵小説の世界をお楽しみください。
■イベント情報まとめ(随時更新)↓
【オマケ】
『病院横町の殺人犯』のキービジュアル撮影風景。
照明3台、演者さんはスーツフル装備に皮手袋、椅子にはファーというあたたかそうな拵えですが、真夏の盛り。
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ちなみにこのランプ故障で点灯せず。出番なしでした。
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長いnoteにお付き合いくださりありがとうございました。
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