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母親の不調⑬ ~原因がわからない

入院生活で、あまり動かない毎日を過ごしていた母親は、
筋肉が落ちてしまい、退院後は入院前よりもつらい生活に
なったようです。
少し動くたびに動悸がしてしんどくなるので、
食事の用意もままならない状態でした。
食事を届けるフォローくらいしかできませんでしたが、
実家に様子を見に行くと、母親はだいたい横になっていて、
弱っていることを実感させられました。

手術まで1週間を切った頃、
普段は連絡を取らない時間帯でしたが、
仕事の待ち時間があったので、ふと母親にメールをしました。
すると、また心配な返事が・・。

脇の下に固いしこりができていることに気づいたので、
病院に来ている

という内容で、
今度はしこり??まだ何かあるの??
と、不安でいっぱいになり、
仕事中に聞くんじゃなかった・・と後悔しました。

脇の下のほうに、硬い動かないしこりがあったので、
整形外科に行きレントゲンを撮ったところ、
もう少し詳しく調べたほうが良いといわれ、
退院した病院へ画像を持ち込んだそうです。
組織の検査をしてもらい、結果は翌週の入院時に連絡します、
と言われたそうです。

やわらかくて動くしこりは良性のものが多いが、
固くて動かないものは、悪性のものが多い、
というネット情報を見て、また大きなため息が出ました。
一つ片付いたと思ったら、また違う心配事が出てきて、
いつになったらほっとできるのかと、苛立ちさえ感じました。

しこりの検査をした翌日は、血腫確認のための
造影剤を使ったCT撮影の日でした。
血腫があるとカテーテルアブレーションの手術ができないため、
服薬をして血腫が消えるまで、手術を延期するそうです。
母親は、受付時も、検査待ちの時間も、座っていることすら辛いようで、
待ち合いの椅子に横になって待機していました。

その頃、しこりについてまた悶々と心配していた私ですが、
だんだん心配することにも疲れてきました・・。
もししこりが癌だったとしても、高齢だから進行は早くない、と
友人から言われ、
これ以上心配しても仕方がないな、と少し気持ちを切り替えるように
していました。

CT結果には異状がなかったようで、
病院からの連絡はありませんでした。
予定通り手術前日から入院をしました。


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