見出し画像

15年ぶりに仲間と再会してきた。


高校時代の陸上部の先生が定年退職されるということで、お疲れ様会をするために、久しぶりに陸上部のメンバーで集まりました。

池田屋事件の跡地の居酒屋。
何気に初めて来た
店内に新撰組局長・近藤勇


場所は三条河原町の居酒屋。
同級生、先輩、後輩の20人くらいが集まったのですが、みんなと会うのは約15年ぶり。
ほとんどの部員と卒業してからほぼ会っていなかったのです。

僕が通っていた高校は工業高校で、卒業後は大体みんな就職します。
学年全体で1割くらい、数少ない大学進学組だった僕。
その後もお笑いをやる為に大阪に行ったこともあり、わざとではないですが、知らず知らずのうちに疎遠になってしまっていました。

中学は地元の公立だったので、実家が近い友達とはよく会っていましたが、高校は京都府内のいろんな地域からくるので家もバラバラということもあったのでしょう。卒業してからは全く会っていませんでした。



現地に到着すると、みんな勢ぞろい(ちょっと遅れた)。
見た目が全然変わってないやつもいれば、一瞬誰かわからんやつもいて、名前を照らし合わせるのが面白すぎて、めっちゃ盛り上がりました。

会が始まると、先生や部員とお互いの近況を話し合います。
仕事はもちろんバラバラで、教師、警察官、飲食業、接骨院を開業した人など、みんな社会で頑張っているようでした。
そしてやはり工業高校なので、電車の整備士や運転手なども何人かいました。

僕も芸人時代の話をするなど、お互いに知らない世界の話が聞けてめちゃくちゃ刺激になりました。

先生とは連絡はずっと取っていませんでしたが、芸人の僕を知ってくれていて、教え子や周りの人に広めてくれたりと、陰ながら応援してくれていたそうです。
なので、この度辞めたことを伝えると、若干寂しそうでした。

部員のみんなも、たまにテレビに映る僕を応援してくれてたみたいで、それに正直驚いたのと、SNS上での付き合いが当たり前になってきている現代において、改めてSNSの世界とはまた別の、現実的な“繋がり”のようなものを感じてうれしくなりました。


見た目の話をすると、みんなからして僕は何も変わっていないようでしたが、ショックだったのが、同級生で一番仲が良くて、当時キャプテンで円盤投げで全国大会に出たホッタより、僕の方が体重が重かったことです。
ホッタ曰く25kgのダイエットに成功したそう。あの時はハルクみたいな体やったのに。

同じく同級生で砲丸投げをやっていたウサミの当時の体重より、今の僕の方が体重が重いことを知り、
「え、おれ今から陸上やるなら投てき?」と考えさせられました(当時は今より15kg痩せていて、専門種目は100m)。
ほんまに痩せなアカン。


先輩とも仲が良く、一個上のヤマウチ先輩のしょうもないボケをしまくる性格もあの頃のままで、それに逐一ツッコミまくっていると、懐かしさにあふれてちょっと泣きそうでした。
今思えばそこでツッコミが養われたのかも。
ヤマウチ先輩がボケて僕がツッコむ一連の流れを、めっちゃ優しいイシザワ先輩がそれを見て微笑む。
そこは高校2年生の時の部室そのものでした。



その後も懐かしい話で盛り上がり、2時間コースでは時間はもちろん足りないので2次会にも行きましたが、それでも一瞬で時間が過ぎてしましました。

なにせ卒業してから15年も経っているので、忘れていることばかりだと思っていましたが、不思議なもんで、みんなとしゃべっていると次から次へと記憶が蘇ってくるんですよね。

どんな練習がきつかったとか、あの部員のあの口癖おもろかったよなとか、今考えたら意味わからんことで先生に怒られたよなとか、こういう女の子と付き合ってたよな、、など、どんどん溢れてくる。

卒業してそれぞれ違う世界に飛び込んでから、誰とも共有できなかった思い出の、15年越しの答え合わせをその場にいる全員が楽しんでいるようで、まさに学生時代にタイムスリップしているような感覚でした。

自分自身、高校の時に一生懸命陸上に打ち込んだかと聞かれたら、はっきりとは答えられませんが、3年間共に汗を流した仲間との記憶は鮮明に覚えていたので、それなりにちゃんと一生懸命やっていたのかなと再確認出来ました。


それともう一つ思ったのが、しっかりとした大人になってから会うことの良さです。

大人になってから知り合った仲ではなく、成人になる前に苦楽を共にした仲間と、この年になって初めてお酒を酌み交わしたのが、とても不思議な感覚でした。

また、会っていない間にそれぞれがいろんな経験を経て、成熟した人間になっていたので、言い方はあれですが、変な奴がいませんでした。笑
独身もいれば、結婚して子供3人いるやつもいれば、バツイチもいる。

もしこの会が20代前半だと、若干絡みづらい奴は何人かいたでしょうが、そういったこともなく、みんなある程度落ち着いていました。
大人にはなったものの、あの頃を思い出して学生気分になる。
20代前半でこういう会を開くのとは、また感じ方が違うのだろうと思いました。



こういう経験をした方もいらっしゃるとは思いますが、僕としては、15年ぶりという長いスパンでの仲間との再会、同窓会的なものは人生で初めてだったので、非常に“エモい”思いをしたよ、というお話でした。


それでは、また。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?