コース定数について

こんばんは。2020年も終わりですね。
今回は、今年度登った山の一部を「コース定数」を用いて評価しました。
「コース定数」とは、登山コースの体力的難度(しんどさ)を表す指標で、
下式(1)で求められます。

1.8×行動時間(h)+0.3×歩行距離(km)+10.0×登りの累積標高差+
0.6×下りの標高差(km)=コース定数・・・(1)

1日あたりのコース定数の目安は以下の様になっています。
10前後・・・初心者でも可能
20前後・・・平均的な登山者向き
30前後・・・健脚者向き
40以上・・・日帰りでの縦走達成は困難

以下に、「YMS Gr」がよく活動する山域のコース定数のグラフを示します。
歩行距離、累積標高差はYAMAPの縦走記録を参考に算出しています。
棒グラフは、四捨五入して10・20・30・40以上となる物毎に色分けしています。

画像1

上表によると、十種ヶ峰から東方翩山〜西方翩山ピストン(初級から健脚者向け)までは比較的コース定数が近いのに対し、石鎚山ピストン(ロープウェイなし)から寂地山〜小五郎山ピストンまではずば抜けて値が大きくなっていることがわかります(笑) 特に寂地山〜小五郎山ピストンは値が51.2となっており、いかに激しい縦走コースであったかがよくわかります。

うん。このコース定数はかなり正確な指標だと思う。
個人的には大山縦走のコース定数が最高値になって欲しかったが(中国地方最高峰なので)残念ながら寂地山〜小五郎山ピストンが最高値になりました(滝笑)
だがしかし思い返してみると、大山縦走よりも寂地山〜小五郎山ピストンの方がしんどかったです(笑)

全体的に山域間でコース定数を比較してみても、しんどさの順番はほぼ上表通りだと思います。今後はより正確に、歩行距離・累積標高差を測定したいので、登山時はスマホのGPS機能を使おうと思います。

また、エネルギー消費量は下式(2)で算出できる様です。

エネルギー消費量(kcal)=コース定数×(体重+ザックの重量(kg))・・・(2)

興味本位で算出すると下表の様な結果になりました。

画像2

上表によると、最も楽な十種ヶ峰で788kcal消費しています。
これは豚骨ラーメン1杯及びご飯茶碗一杯分ほどのエネルギーです。
あれだけの登山で(結構楽だったけど)割と消費するんだなぁ。
登山はダイエットにも役立つんだな!!!Good!!

そして寂地山〜小五郎山ピストンにおいては...3226kcal!!!
これは豚骨ラーメン6杯とご飯茶碗1杯分のエネルギーです。なんて恐ろしいんだ。
そりゃあんなことなるわ(フラフラになりました)...
今度寂地山縦走する時は豚骨ラーメン6杯分の食事を持っていきます!!
皆さんもくれぐれも登山時は十分な食料をお持ちください。
多すぎて困ることはありません!!

ということで、コース定数とエネルギー消費量についての話でした。
よければ参考にしてください。それでは、皆さん良いお年を!!!

コース定数についてのソースは以下リンク先(ヤマケイ)です。
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=363

コース定数・エネルギー消費量算出時に用いたエクセルファイルは以下に格納しています。流用いただいて構いません。


【登山記録シート】
登山記録シートを更新しています。
ご確認ください。


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