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在英日本人に聞く!イギリス家賃事情【YMS】

2022年1月、Twitterを通じてイギリス在住のフォロワーさんやフォロワーさんのフォロワーさんなどを対象に、イギリスでのお住まい事情についてアンケートを取らせていただきました。今回はその結果を共有させていただきます。

YMSなどの短期ビザでイギリスに住む日本人が、どのような家に住み、どのように生計を立て、どのような生活をしているのか、気になっている方は少なくはないのではないかと思います。

初めての渡英で何が何やらという方や、これからイギリス(特にロンドン)で家を探す方々にとって少しでも参考になる記事になっていればと思います。

それでは早速、結果のご報告をさせていただきたいと思います!

Q1. どんな家に住んでるの?

▶︎ フラットシェア・ハウスシェア

今回のアンケートではフラットシェア(ハウスシェア)をしているという方が約8割を占めました。YMSの方、学生の方、ともにもっとも多いのはこれです。ピンキリですが予算を比較的抑えやすいのがこれ。

ゾーンにもよりますがロンドン市内なら安く抑えて月£500弱、高くても£900以下には抑えられる?もちろん立地、広さ、綺麗さなど、値段はクオリティによるところなので、何を優先するかで変わってきます。

ハウスかフラットかは、イギリスのお家のタイプ?の違いです。詳しくは下記の記事などを参考にしてみてください。

▶︎ ホームステイ

語学学校に通っている間の居住先として選ぶ方が多いですが、学校に通っていなくてもホームステイは可能。食事代込みで比較的安くいい家に住める可能性が高く、ステイ先にもよりますがイギリス人家族の一員のように生活できるのはとてもいい経験になります。

若くして渡英してきている方の中には、フラットメイトがガチャになりがちなシェアハウスに住むより、ホームステイの方がご両親的にも安心だしメリット多いという方も。家事しなくていいのはまじでラクでいいですよね。

▶︎ オーペア

住み込みのベビーシッターです。家賃なしで住める。そのかわりベビーシッターする。みたいなやつだと思います。

▶︎ 一人暮らし

YMSで一人暮らしをしている方がいないこともないけれど、大体の方が予算的に選択肢に入れづらいのかなとは思いますが、正直なところ私はこれを選択肢にいれてなかったので詳しくはよくわかりません。一人暮らしの場合、「スタジオ」と呼ばれるワンルームのようなタイプのお家が一般的みたいです。

▶︎ 学生寮

大学や語学学校の生徒向けの寮。生徒同士の交流が盛んとおもわれます。
語学学校の場合、学校経営の寮の他、他のとこの学生もの生徒も入居する形の他社?と学校が提携している寮などもあります。各国学生が長期休みに入る夏の期間は寮を設ける学校も増え、賑やかになりそうな感じがします。

Q2. 家の探し方は?

▶︎ SpareRoom

現地で家探す際場合、いちばん使っている人多いと思います。イギリスで最も大きなの物件探しサイトの一つだと思われます。

▶︎ MiXB

日本人向けのサイトです。日本人と住みたい方や、ホームステイ先を探したい方にはおすすめかもしれません。ただし詐欺の物件情報も多いので要注意。ちゃんと連絡が取れる相手か、可能な限り内見をしたり、物件掲載者(大家やエージェント)と密に連絡をとって、危険や損を回避しましょう。

ツイッターで注意喚起もよく見かけます。慎重に使いましょう。もちろんちゃんとした物件も多いです。うまくすれば格安でいい物件に住める可能性もあります。光と闇が表裏一体です。

▶︎ その他

ZooplaRightmoveGumtree、Facebook、留学エージェントの紹介、人からの紹介、日系不動産(一人暮らししたい方向け)〜〜などなど、他にも探す手段は無限大!このあたりはあまり情報がないので詳しいことはかけませんが、紹介や不動産以外は、大体スペアルームみたいな感じかなとイメージしています。

フェイスブックに関しては、住む前からフラットメイトがどんな人なのか、じゃっかんの調査が可能とのことで、フラットメイトガチャ性がやや下がるという噂です。

Q3. シェアとは?

ハウスシェア・フラットシェアでは、基本的に玄関・キッチン・バスルームなどをシェアして自室は別々、という形でお家をシェアします。

家によっては en-suiteと呼ばれる自室に専用バスルームが付いているお部屋があったり、共用リビング、ガーデンなどがあったりします。

フラットまるまる借りて友人とシェアしている方もいれば、一部屋を友人や恋人とシェアしている方もいたりと、どのレベルで何をシェアするかは、物件によってさまざまです。

・メリット

スペアルームなど現地のサービスを使えば、だいたいの家は海外の方とのシェアになります。家によってフラットメイトとの交流の有無、多い少ないは違いますが、交流の多い家に入れば英語を話す機会も爆増すること間違いなし。

一人暮らしのように暮らしたい場合も、交流が少ない家を探せば、対人関係のストレスなくインディペンデントな生活は十分できると思います。そのあたりは内見でうまくチェックしたいところです。

・デメリット

キッチンやバスルームを他人とシェアすることになるので、住人間での綺麗の基準が違うことによるトラブル、共有部分を使う際のバッティング、生活への介入度のよしあしなどがあります。フラットメイトの当たりハズレで生活の質が180度変わる節があるのでドキドキですね。

Q4. 家賃はいくら?

場所がよければよいほど高く、立地がよくても狭くて汚いほど安いです。あたりまえですが、何をどれだけ重視するかで家賃は変わってきます。

家賃の予算は収入によって無理のない範囲で決めところ。日本ではよく家賃は収入の3分の1がいいとかいいますが、イギリスに住む人の感覚はもっと住居にお金かけて、いい暮らしをするって感じらしいので、もっと予算高めでもいいのかなと個人的には思ったりします。

ちなみに、イギリスの最低賃金が現在£8.91なので、例えばフルタイム週40時間で1年働いたとすると、平均月収は約£1,544という計算になります。これの3分の1だと約£514。ロンドンでこの値段、もちろんありますが、かなり選択肢は狭まります。

以下、アンケートの結果から、フラットシェア(ハウスシェア)の場合の各地域ごとの家賃などに関する所感をまとめてみました。

▶︎ Zone1

最低でも月£600台の印象です。もちろんそれ以下の家もありますが、清潔度や治安、部屋のサイズなどがかなり制限される印象です。

私自身、SpareRoomを使ってZone1の物件探しをしていましたが、Zone2のZone1寄りを含めて£700以下の物件はそもそも数が少ないし、競争率が高いのでマシな部屋は即決しないと一瞬でなくなっていきました。

アンケートに回答いただいたZone1にお住まいの方々の平均は約£730、高くて£1000超、安くて£620ほどでした。

▶︎ Zone2

YMSロンドン在住者に最も選ばれているのはZone2説あると思います。アンケートにご回答いただいたZone2にお住まいの方々はだいたい£500〜860のお家賃で、平均は約£645となっていました。

▶︎ Zone3

平均は£560、£450〜780の間でご回答いただきました。
£500の家賃で駅近だったり、専用バスルーム付き(en-suite)の部屋を借りれたりするようです。Zone2以内では、なかなかこの値段でそんなハイスペフラットは見つからないです。

ちなみに日本人街として知られる「Ealing(イーリング)」はZone3の西の方にあります。

▶︎ Zone4

だいたい£500〜700の間でご回答いただきました。
治安重視で選んでいる方が多いように思います。街の中心から離れると治安も安定していくものなんですかね。私の所感ではZone1で£700で住める家がZone4なら£500で住めるようなイメージです。

▶︎ その他

地方だとその土地の物価などによって家賃はまるで違います。
オックスフォードはカウンシルタックス(住民税的なやつ)が高いらしく、家賃の相場はロンドンと大差ないように思います。
ロンドン以外にお住まいの方からも多数ご回答いただきましたが、マンチェスターの家賃が格段に安いように思いました。ロンドン以外の地域に安く住みたい方がいたらぜひチェックしてみてください。

また、治安の悪い地域(ロンドンの東とテムズ川の南側は治安が悪いってよく聞きます)でも、超駅近だったり、通勤などで自転車を使えて徒歩移動が少ない場合は危険回避できるとの声もありました。

Q5. 内見でのチェックポイントは?

先にも述べました通り、重視するポイントは人それぞれですが、そんな中でも重視されがちポイントベスト3は

  • 立地(Zone、職場までの距離、治安、生活圏でお店が揃っているか、駅近かなど)

  • 綺麗さ、広さ(特にバスルームやキッチンなどフラットメイトとの共有部分)

  • 値段(他の条件とのバランスを見て)

まあこの辺りは日本でも同じですね。
では、それ以外に何を確認すべきなのでしょう。アンケートでご回答いただいたチェックポイントを例としてリストアップさせていただきました。

  • 家賃・ビル・デポジット
    稀に掲載内容と違う場合があります。ビル(カウンシルタクス、電気、ガス、インターネット代など)は家賃に含まれているか否か、月々いくらかかるか、念の為、直接確認した方がいいと思います。

  • 家賃の支払い方法
    銀行送金で支払い可能かは事前に確認しておきたいところ。現金オンリーの物件もかなり多いので要注意。モンゾやレボリュートでATMからの現金を引き出しは、限度額を超えると手数料が発生します。大した理由なく頑なに現金のみって言ってくる大家は税金誤魔化してる可能性もありです。

  • ノーティス期間、ミニマムステイ
    家を出る場合に前もって管理者に伝える期間がノーティスです。1ヶ月前までに、2ヶ月前までに、など家によって違います。また、入居後の居住期間は最低何ヶ月の契約かも要チェック。1年契約の家で最悪のフラットに当たったら大変なので短い方が安心かも。契約違反するとデポジットが返ってこなかったりするので、気をつけましょう。

  • セキュリティ、自室にカギがあるか
    家そのもののセキュリティはもちろんですが、赤の他人と家をシェアすることになるため自室の鍵をもらえるか否かは安心度が違います。鍵穴あっても鍵使えない場合もあるので必ずチェックしましょう。

  • 同居人(大家、フラットメイト)
    一番は大家さんが同居か否かです。もちろん同居でも全く問題ない場合もあり、家賃も比較的低い傾向があります。ただ大家が別居だと生活面で気軽な部分はかなり大きいです。少しでも綺麗に使っていないと注意されたり、やたらと話しかけてきて鬱陶しいような大家さんも中にはいるとか。
    私は大家同居で大アタリも大ハズレもあったので、同居の場合は内見での大家人柄チェックは慎重にしていただきたいところです。
    フラットメイトに関してはガチャになりがちなので、内見の際にどんな人が住んでいるか聞ける限り聞くことをおすすめします。フラットメイト同士の交流がどのくらいあるかも、家によってまるで違うので、ご自身の希望に叶うか確認できたら嬉しいところです。

  • 管理者の所在地など
    大家やエージェントがどこに住んでいて、もし家の何かが壊れるなどのトラブルがあった場合にすぐに対応してもらうことが可能なのか、など確認できたらするといいかも。

  • バスルーム・トイレの数
    シェア人数が多くてこれらの数が少ないとタイミングが被った場合にきつい。シェア人数に対して十分な数かどうかは要チェックです。

  • 定期清掃の有無
    業者などによる定期清掃が入る家とそうでない家があります。ありの場合は週2で入ることが多い模様。なしの場合は住人同士で綺麗にしないといけません。

  • フラット内のルール
    家によって、何時以降●●禁止といったルールがあったりします。特にシャワー、洗濯機、暖房の使用時間などが多いです。できるだけ自由度が高い家を選べたらいいですよね。そのほか、定期清掃が入らない家の場合は、清掃ルールなども確認できたらいいかもしれません。

  • Wi-Fi速度(自室)
    確認できる場合とできない場合がありますが、できれば速度チェックしましょう。Wi-Fi代は家賃に含まれている場合が多いですが、遅くて大変な場合もあるようです。

  • キッチン用品
    お皿や調理器具が共有なのか、自分で用意する必要があるのかは、家によって違います。

その他、ドアの立て付けがいいか、キッチンの水道の長さ、乾燥機や食洗機があるとラッキー、ペットがいるか、住人しか入れない場所に駐輪場があるか、などもありました。

私の愛用していた内見時の質問リスト(英文付き)下記リンク先で共有させていただきます。

●注意点

  • 早いものがち
    大家さんやエージェントがテナントを探している物件の場合、早い者勝ちになりがちです。いい家はすごい速さで消えていくし、内見行く直前に誰かに取られて内見キャンセル、なんてことも日常茶飯事。気になる物件はとにかく早く内見に行って、いいと思ったら即確保、といきたいところです。ただし焦って変な物件選ばないようにご注意を!安心して安全に住める家なのか?を、最後にもう一度考えてから契約しましょう。

  • セキュリティデポジット
    気に入った家を確保するために、事前にデポジットを払う場合がほとんどです。それを払った時点で、その部屋はあなたのもの。この先他の人に内見はさせませんよ。的なやつです。
    デポジット満額だったり半額だったり金額は家によりですが、部屋を借りたいと言った時点でなる早の支払いを求められがちです。このデポジットはその家を退去する際に返ってくるものですが、払った後にテナント側の都合でやっぱり住みません、みたいなことになっても返って来ません。
    部屋を借りる場合にどのような流れになるかは、家の管理者によってこの限りではないので、確認してください。

  • フラットメイト選考
    早い者勝ちにならない物件もあります。内見の案内をフラットメイトがする場合、内見兼面接になっている可能性があります。フラットメイト全員でフラット全体を借りて、フラットメイト同士で家賃を集めてまとめて大家やエージェントに支払っている、というタイプの物件がそうなりがち。比較的安い値段である可能性は高いですが競争率も高いので、がんばってアピールするしかないです。人当たり良く頑張りましょう。
    上記のような物件でなくても、フラットメイトになるであろう人が内見で案内してくれる場合も多いです。お互い人柄チェックしてフラットメイトガチャ回避できるならラッキーと思っていろいろ聞きましょう。

  • 詐欺
    MixBでたびたび注意喚起を見かけますが、自分は大丈夫と思わずしっかり警戒しましょう。普通に詐欺の掲載あがってたりします。実際、アンケートに回答いただいた方の中にも詐欺にあったという方がいらっしゃいました。
    内見前にお金取ろうとしてくる不動産屋がいたりするそうですが、絶対怪しいので焦って払わないように気をつけましょう。

●体験談

内見いったら部屋が写真とまるで違う(あるある)
・内見のバックレ、ドタキャン(あるある)
・内見いったら部屋がウィード臭い、タバコ臭い(やだ)
・フラットで恋人ができた!(うらやましい)
・ハウスメイトがヒュージャックマン似(うらやましい!)
・次月の家賃払う前に大家さんが失踪した(どういうことなの)



以上、アンケートにご協力くださった方々からの回答をもとに、傾向や体験談などをまとめさせていただきました。母数の多い正式な?ちゃんとした?統計ではないこと、全部が全部、万人に当てはまる内容でないこと、ご留意いただければ幸いです。
ご回答いただいた皆様、本当にありがとうございました!




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