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就労支援:キャストの問題行動と背景

1、自傷行為
2、他害
3、ものにあたる。

稀に、この場面に遭遇する福祉の現場。

事業所では、この対応に対してしっかり備えておきたいところ。
1、2に関しては、対応を間違えると、強化していく可能性もあるので、正直、専門家(精神科の医師など)と連携をとりながらの方がいいが、難しい場合は、そうなった場合どのように対応するか?を事前に準備、共有しておく必要もある。

1、自傷行為の対応

これまでの少ない経験で判断するのは危険なので、それも踏まえた上で参考程度に。
自傷行為の後は、周りが優しく声をかけてくれる「何があったの?」「大丈夫だよ」とか。
しばらくすると、落ち着いてきたと思って周りはいつも通り過ごす。

すると、本人からすると構ってもらえる回数、優しい言葉が減った。と感じるようになる。

 徐々に蓄積されると、自傷行為があり、優しい言葉をかけてもらえる。

この繰り返し。

 反論、意見はいろいろあると思うが、自傷行為には塩対応。
逆に、仕事ができた時や、正しい行動で助かった場面で評価。

これを繰り返して、この人は自傷行為では甘い言葉を発しない。と意識づけることをしている。

2、他害行為

 これも反論覚悟で書きますが、他害行為のある場合は退場。
つまり、利用ができなくなると申し入れの時点で伝える。
例え、障害があっても許されないこともあるので、ここは事業所のルールとして守ってもらう。

3、ものにあたる

 機械含め、お金が発生するものを壊す場合は弁償。だけど、ものにあたるのは、溜まったストレスの正しい発散場所がなくてあたる場合が多いので、ある程度は大目に見ている。

本を破いたり、大きな音を出すのであれば、それをしてオッケーな場所を提供する。

しばらくしてからヒアリング。

ものにあたりたい時に行動制限をかける(ダメ!というなど)するとストレスの行き場がなくて、話も聞くことができない。

一度、ストレスを発散すると、しばらくするとクールダウンするので、話ができる状態になることが多い。

先日も、事業所から預かっているものを自宅で破るという事件があった。

家(親御さん)から電話があり、職場(事業所)でストレスがある。という内容。

実際あること、ないこと、誇張され正しい情報と本人の訴えがごちゃごちゃだったので、事実確認を行った。

後に、本人から話を聞くと、実は家庭環境でストレスがかかるとのこと。

職場でストレスを感じて自宅に帰ってものにあたるのは、そうまでしないと注目をしてもらえない家庭の状況がわかった。

本当に職場のストレスであれば、職場で暴れたらいい。し、実際そういう事もあった。

まとめ


問題行動で、事故、怪我など危険を伴う場面ではただちに行動制限を行う。
そうでない場合は、受け止め、背景の確認を行う。
事業所で暴れることも事業所の作業が原因でない場合もあり、来る途中であった嫌なこと。天気が悪い。睡眠不足。とか、表面上わからない事も多々ある。
背景があって、問題行動があれば、対応の仕方が変わってくる。
「そっか、イラつくよね。わかった」
これを言うだけで、スッキリするときもある。
問題行動を指摘して誰も分かってくれない。ではなく、分かってもらえる場所を作っていく事も事業所の役割だと思う。

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