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約2週間でアルバム作ってみた vol.2


※注意
この記事は前回の記事「約2週間でアルバム作ってみた vol.1」の続きとなっています↓↓↓


YouTubeにて制作過程公開中!


アルバム制作の流れ 〜ミックスマスタリング編〜

今回は前回のアルバム制作からそれほど期間が経っていなかった為、テクニックに変化は無い。
しかし掛かった時間が5分の1程度に抑えれるようにはなってきた。

ミックスマスタリングに答えはないが、
答えを出さない限り永遠に作品を発表できないという落とし穴がある。
今回2週間という制限のおかげで、ある程度自分の中で納得できるミックスマスタリングは出来たのではないかと思う。

それ以前に自分のプレイヤーとしての技量不足は感じるが、それは日々の努力でしか改善はできないだろう。

前回の記事で書いたようにある程度のジャンル(方向性)
を決めているとそれに応じたミックスマスタリングのポイントは見えてくると思う。
ミックスマスタリングの作業も十分にアーティスト的でプレイヤーに寄り添っている事がわかる。

作詞作曲、演奏をしたからこそ感じ取ったものをミックスマスタリングに昇華すること、
それは二手に分けて作業したとしてもミュージシャンとエンジニアの間にある
「忘れてはいけない音楽への姿勢」
だと改めて感じた。

またミュージシャンである自分とは別の視点で物事を見る人がいるのも大切な事だ。
エンジニアリングを別の人がやる場合、そこに最大の利点があるように感じる。
また自分の作品を自分で最大限にカッコ良くする事は難しい。
大抵冷静さを失っていることが多いからだ。
冷静にリスナーの視点に立ち音楽を分析する事はさらに楽曲の良さを引き出すポイントになる。

問題なのは全てを一人でやる場合。
そこをどう上手くやるかなのだ。
これはおそらく一生の課題だと私は感じる。

もう一つの問題として、耳の限界があることだ。
一日中ヘッドホンを着けたり、スピーカーの前で座っていると知らず知らずのうちに耳に疲労が溜まり、
正確なリスニング能力が落ちる。
これは未だに自分も気にしているつもりでも見落としやすい問題だ。
興奮して、満足した次の日にもう一度楽曲を聞き返す時
「こんなものだったかなあ」
と前日の出来に首を傾げることもしばしば。

音楽とはその日の体調や、気分に左右される事があるのを忘れてはいけない。



YKの豆知識編 音楽制作におけるミックスマスタリングとは?


散々記事の中でミックスマスタリングと言っているわけだが
今回はこの
「ミックスマスタリングとはなんなのか」
を少しお話ししよう。

私がその作業を覚えたのは1年ほど前だ。
他の記事でも書いたが、私は約2年前からYouTubeに音楽活動の場を移し、自宅で音楽制作をできるように準備をしてきた。
その中で音楽制作の技術も学び、アルバムを一枚リリース。そして今回のミニアルバムに辿り着いたのだ。

いままではライブは演奏するだけ
レコーディングも演奏するだけ
というように完全に演奏しかしなかった。
多少レコーディング時に意見は言うが、ほとんど人に任せていた。

それが今や、一から十まで全てをやらなければならないのだから大変なことだ。

その中で一番大変だったのがミックスマスタリングだ。
繋げて表記しているが、ミックスとマスタリングは別物だ。(ミックスダウンという作業をミックスと読んでいる)

制作の行程を並べると

作詞作曲→レコーディング→ミックスダウン→
マスタリング→配信

という感じになっている。
作詞作曲、レコーディングは想像はつくだろう。

ミックスから説明しよう。

レコーディングで録音した音はほとんど加工されていない。
また他の楽器とのバランスがあまり良い状態じゃない。
この状態で聴くと、普段聴いている音楽よりも迫力に欠け、何を演奏して(歌って)いるか分かりづらい。
それを綺麗に整えて、バランス良くし、曲がリスナーに伝わる様にするのがミックスだ。

そしてマスタリング。
ミックスダウンした後の音源はほぼ完成に近い。
しかし、一般的に出回っている音源と比べると音量が小さく聞こえる。
この差を埋めるためにマスタリングによって同じレベルまで音量を引き上げる。

こうして文章で書いてみると一見簡単そうに見える。しかし侮ってはいけない。
ミックス、マスタリング、それぞれに専門家がいるほどに奥深く、
そして制作において楽曲の命運を分けるほどに影響力がある作業なのだ。

一般的にはミックスマスタリングをするエンジニアは表には出てこない。
しかしアーティストが表立って楽曲を発表できるのはエンジニアの力のおかげなのだ。
制作の行程どれ一つ欠けても音楽は成り立たない。

今までエンジニアを気にして音楽を聴いたことがない方は是非気にしながら聴いてみてほしい。
エンジニアによってやり方や特徴は千差万別。
新しい音楽の楽しみ方を発見できるに違いないだろう。


アルバム制作の流れ 〜配信編〜

曲を作っただけではまだ終わらない。
配信の準備がある。
前回に引き続きtunecoreのサービスを利用している訳だがいろいろとやる事がある。
楽曲を一つずつアップロードし、
制作者の情報、曲の情報、更には歌詞まで。
しかも一部の配信サービス用の歌詞の連動(曲と歌詞が出るタイミングを合わせる)を設定。

そして一番大事なアルバムジャケットをアップロードする。
今回のアルバムジャケットは、、、

実家の母親から貰った素晴らしい写真を使わせていただいた。

個人的な話になるが、私の実家は田舎(周りにはお店が無く、あっても自販機)で山と木々に囲まれた世界だ。
夏、陽射しの下は暑いが日陰は涼しくエアコンが無くとも暮らせる避暑地として最適な所だ。

夏の朝は蝉の鳴く声で目覚め、兄の作る水出しコーヒーを飲みながら涼しい日陰で過ごす。
近くには小川が流れ、車や街の喧騒とは無縁。
風に吹かれた青稲の擦れる音、夕陽に照らされる雲の美しさ。
夜には蝉の声が鎮まり、水辺からやってくる蛍が舞う。

この写真をみた時、一瞬で夏の1日を思い出したのだ。
いつだっただろうか、他愛のないどこにでもありそうな一日を、そして、かけがえのない一日を。


ジャケットを登録し、配信する準備が完了した。
こうして2週間に及ぶアルバム制作が終わりを迎えた。


まとめ 〜2週間のアルバム制作を終えて〜

そんなこんなで2週間という期間はあっという間に終わった。ギリギリ1日を残し、無事配信までありつけることが出来た。
この記事を書き終えたのが9月中旬、すっかり秋になってしまったが、残暑はまだある。このアルバムを聴くに値する日々は少しは残っている。

最後に私はふと思う。
夏の曲を他の季節に聴く人はいるのだろうか?

春、夏を期待して聴く可能性は?
秋、夏の名残惜しさに感化されて?
冬、私は聴いたことはないかもしれない。。。

今回のRe:summerは「夏の一日」を表現し、また夏を思い出してもらいたいという願いを込めて制作したアルバムだ。
是非いろんな季節で聴いていただけたら嬉しい。

完成されたアルバムのトレイラーはYouTubeにて公開しています!


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