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【特集】渋谷区が取り組む「ペット防災」についてご紹介!

⑴あいさつ

こんにちは、森田事務所学生インターンの山中貴仁です。
今回の記事では令和3年第4回定例議会にて森田ゆきが質問した項目の中から『ペット防災』についてまとめ、紹介いたします。
近年、自然災害が増加傾向にあることからも改めて防災を意識するきっかけになれば幸いです。

⑵概要

災害発生時には、まず自分の身の安全を確保しなければなりませんが、家族の一員であるペットの命を守ることも飼い主の大切な役割です。2011年に起きた東日本大震災では飼い主とペットが離れ離れになってしまった時例が多数報道されていました。この経験からガイドラインが作成されるようになり、渋谷区でも「ペットとの同行避難マニュアル」「ペットと同行避難するための飼い主の手引き」の2つが作成されました。

⑶渋谷区でのペット対応

以下ではマニュアルに基づいて、渋谷区での災害時におけるペット対応について解説するとともに事前準備についてもご紹介していきます。

◆避難について
渋谷区では小中学校をはじめとする33施設が避難所として指定されており、ペットとの同行避難が認められています。しかし飼育場所を確保することができない等、避難状況によっては同行避難が実施されない場合もあります。 ☆避難所によって決まりが異なる場合もあるため事前に自分の住む地域の避難場所の確認に加えて、一度現地を訪れることで避難ルート把握をすることも大切です。

◆備蓄について
避難所によって異なりますが、ケージやリード、犬猫用のペットフードがあるそうです。
避難所に備蓄はありますが、基本的にペットの飼育に必要となるものは飼い主が用意しなければなりません。そこで何を準備したらいいのか幾つか紹介しますので参考にしていただければと思います。

《準備が必要な備蓄品》
・ペットフード、水(少なくても5日分、可能であれば7日分以上)
・予備のリード
・食器
・ペットの情報(飼い主の連絡先や写真、ワクチンの接種状況等)
・ペットシーツ
・排泄物の処理用具
・トイレ用品
・タオル、ブラシ(特に、渋谷区ではペットシーツが備蓄されていないため飼い主の皆さんが用意する必要があります。)

避難所でのペットの生活について ペット用に大型テントを設置し、その中にケージを置いて管理されます。そのため飼い主とは別の場所で生活することになります。
慣れない環境での生活はペットにとってもストレスになり、体調を崩しやすくなってしまいます。そのため自宅が安全な場合は自宅避難をすることも選択肢の1つです。

⑷同行避難と同伴避難

ところで皆さんは同行避難と同伴避難の違いをご存知でしょうか。前述で渋谷区では「同行避難」が可能であることをお伝えしましたが、この同行避難と間違われやすいのが「同伴避難」です。環境省によると、ペットとともに安全な場所まで避難する「行為」のことを同行避難、被災者が避難所でペットを生活している「状態」のことを同伴避難といいます。言葉が似ていますが意味は異なるため、避難所での混乱を防ぐためにもぜひ覚えていただきたいです。

⑸さいごに

ここまで『ペット防災』について紹介させていただきましたが、何より大切なのは日頃からの準備であると感じました。自然災害はいつ起きるのかわからないことに加えて、ペットは自分で災害対策をすることはできません。大切な家族の一員であるペットを守るためにも、身近なことから取り組んでみてはいかがでしょうか。私は防災セットの中身の補充を行いました。ガイドラインやマニュアルと聞くと一見難しそうに考えてしまいがちですが、イラストとともに日頃の備えから発災後の取るべき行為までわかりやすく解説しているのでぜひご覧になってください。この記事が、防災意識の向上に少しでも力になれたら嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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