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【令和3年第1回定例会】3日目ダイジェスト

(1)はじめに

 こんにちは。学生インターンの山中貴仁です!先日、2月24日から3日間に渡り行われた令和3年度渋谷区第1回定例会の本会議を傍聴に行ってきました。3日目は一般質問(個人)の日であり各議員が個人の立場から区長や教育長に対し質問・提案がなされます。今回、初めて定例会を傍聴させて頂いたのですが、質問と答弁の内容を簡潔に皆様にお届けできたらと思いますので、ぜひご覧になって頂けると幸いです。

(2)堀切 稔仁  議員(れいわ渋谷)

〇今年度から令和3年度の区政運営について
Q.シブヤ未来デザインについて新年度ではどのような事業を行うのか?
A.令和3年度の事業については現在法人内において事業計画の作成を進めていると聞いている。今後も行政だけで解決することが困難な案件や全く新しい区民サービスを生み出す取り組みなどについてシブヤ未来デザインが主体となって取り組んでもらう考え。(区長)

〇新型コロナウイルス対策について
Q.新型コロナウイルスのワクチン接種について開始が遅れているが、さらに遅れる可能性のある場合、区民の方が予約状況の確認等ができるようにするのはどうか?
A.3月下旬以降にワクチン接種を郵送できるように準備を進めていて、その中で接種スケジュールなどを適切に案内していく予定。(区長)

Q.民間機関を利用してワクチンの接種を待っている方々を中心にPCR検査を実施するのはどうか?
A.医療機関での診断に結びつかない簡易な民間検査については検査の必要や迅速な医療対応が担保されていないため、現状では区は推奨していない。(区長)

〇羽田空港都心低空飛行と問題について
Q.不必要な都心低空飛行は区として抗議すべきであり、また東京都から抗議するようにはたらきかけるのはどうか?
A.羽田空港都心飛行経路については国の責任において行われるものであり緊急事態宣言の中飛ばす必要があるのか否かについては国が判断することであって区が判断することではない。そのうえで国が都に対し安全対策、騒音対策、情報提供等について更なる取り組みの強化と対策を講じるよう要望を行っている。(区長)

〇渋谷区のICT教育について
Q.様々な事情により学校に行くことが困難である児童に対してアーカイブ授業や特別授業を作成し配信するのはどうか?
A.授業動画の録画は児童の容姿や声、氏名などが入り込むことが危惧されるためアーカイブ化して配信することは考えていない。学習内容を保管し、定着を図ることについてシブヤオンラインスタディの活用やドリルソフトを活用し個別に最適な学びをしていく。(教育長)

(3) 金子 快之  議員(れいわ渋谷)

〇頻発する職員の重大な不祥事故と区長の責任について
Q.職員の方の不祥事に関して、全て自発的に公表するべきでは?
A. 懲戒処分の公表については渋谷区の指針に従って行っている。また当事者のプライベートに関わるものであるため、むやみやたらに公表するのではなく慎重に判断をしていく必要がある。今後も職員に対して厳重な綱紀粛正を求めるとともに適切に処分・公表を行っていく。(区長)

〇令和2年度定期監査における指摘事項と教訓について
Q.業者との委託に関し、透明性をどのように保っていくのか?
A.契約方法など定期的に検討するほか、マニュアルとなる匿名随意契約ガイドラインの見直しを通して取り組んでいく。(区長)

Q.報告のない教職員の休暇に関して
A.管理職のミスがあり、休暇の不提出があったため今後同じことが起きないように注意及び指導を行っていく。(教育長)


〇宮下公園駐車場における諸問題について
Q.宮下公園駐車場の登記はいつ行われるのか?
A.登記に関して未公表のトラブルは無く、順調に手続きが進んでいるため今年度中には登記が完了する。(区長)

Q.現在、宮下公園駐車場の利用率が低下している傾向にあるがどのような対策を考えているか?
A.区のニュースやHPによる周知を考えている。また認知度を上げる効果的なPR方法や定期利用の開始についても検討している。(区長)

(4) 中田 喬  議員(立憲民主党)

〇落書き消しについて
Q.ラインによる落書き通報システムに正しく反応したか?
A. 通報者がGPS機能を使用していない場合、位置情報との連携ができないが手動で位置情報を入力し通報することができる。しかし落書きのみの写真など、場所の特定が難しいものは対処できないため、建物全体の写真や位置情報を送ってもらうよう周知していくことで頂いた通報を活かしていく。また通報していただいた落書きについては本年度中におおむね消去予定である。(区長)

Q. 落書きの通報があったが実際に直接現場を確認しなかったという事例もあると聞いたが事実か?
A.位置情報で落書き箇所が特定可能な場合は現地に行かずとも把握はできている。(区長)

Q.落書き問い合わせセンターは直接区が運営するのか、これまでも落書き消し活動を行っている民間団体に協力・委託をするのか運営方法はどのようなものか?
A.委託による運営を検討している。(区長)

(5) 森田 由紀  議員(シブヤを笑顔にする会)

〇高齢者デジタルデバイド解消について
Q.2年間の無償スマートフォン貸与の後のサポートはどのようなものを考えているか?
A.参加者から様々な意見や要望をいただいたうえで新たな課題やニーズを踏まえ、安心してシニアの方にスマートフォンをお使いいただけるような具体策を検討している。(区長)

Q.講座やコールセンターの配備について
A.スマートフォンの貸与は現在保有していない人が対象であるため、安心して利用していただけるように、十分な体制で個別に丁寧な対応ができるよう取り組んでいく。スマートフォン貸与の際に必修講座を数回開催し、個別相談会により習熟度に応じたアドバイスを行うなど手厚い支援を実施していく。コールセンターについては今後選定する事業者と調整しながら個々の問い合わせに丁寧な対応ができるよう態勢を整えていく。また既にスマートフォンを保有している方にも手厚い支援体制の充実に取り組んでいく。(区長)

Q.区内の大学との連携に関して
A.大学生にデジタル活用支援員制度を有効活用していただきたいと考えており、議員にも積極的なお声がけを願いたいと思う。(区長)


〇地域振興について
Q.町会新規加入促進のための補助金の有効活用について
A.町会の魅力や活動内容などを、SNSなど様々な広報手段を活用して区民の皆様に発信していきたいと考えている。(区長)
これまでも補助金の活用マニュアルを作成しているがまだ十分に活用されていない現状である。そのため多くの町会に活用していただけるよう補助金交付要綱の見直しを行い活用しやすくなるよう検討していく。

Q.災害有事には町会が大きな役割を担うことを伝える工夫はどういうことを考えているか
A.首都直下型地震のような想定される災害においては地域の方が助け合うことが大切で、町会がその大きな役割を果たすと考えている。町会が母体となっている自主防災組織の皆様にはこれまで地域の防災訓練を主体となって実施していただいている。(区長)

Q.自分がどの町会に属するのか把握していない方への対応
A.新規加入促進の取り組みと合わせて行っていく。(区長)

Q.渋谷防災フェス、渋谷防災キャラバンとの連携など今後の取り組みについてどのように考えているか
A.啓発事業の中で積極的に町会が行う地域の防災活動の周知を行うと共に地域の訓練にも誰もが気軽に参加しやすい仕組みづくりを推進していく。(区長)

(6) 鈴木 建邦  議員(無所属)

〇区政課題について
Q.スポーツを幅広くとらえeスポーツの振興や囲碁やチェスなどの頭脳スポーツの振興も事業範囲に加えるのはどうか?
A.今まで以上に幅広いスポーツ振興と健康面を身近に感じる仕組みの充実に取り組んでいく。部活動支援のなかで今まで存在しえなかった部の創設のための調査・研究を行い新たな分野を視野に入れたスポーツの振興を進めていく。(区長)

Q.新型コロナウイルス以外の感染症対策について
A.花粉症や帯状疱疹などの対策は国が行っており区が独自に積極的に担うことは考えていない。また花粉症であることを表す花粉症バッジの導入に関してはすでに流通しているものも存在するため現段階では保留とする。(区長)

Q.デジタル教科書導入の方針が示されているが効果はどのようなものなのか、また副教材も合わせてデジタル化していくのはどうか?
A.デジタル教科書では画面への書き込みや消去が簡単にでき、学習内容への試行錯誤がしやすい。また拡大表示ができることに加え、音声の読み上げ機能が可能など読み書きに困難さがある子供たちの助けとなることが効果として挙げられる。紙とデジタルのそれぞれの利点と欠点を見定めながら対応していく。(教育長)

Q.区内の人口減少について
A.直近の数字だけで人口が減少しているか判断することはできないが、ポストコロナ時代に向けてしっかりと取り組んでいく。昨年12月に改訂した渋谷区人口ビジョンによると渋谷区の人口は当面増加し2045年をピークに減少していくと考えられている。そのため将来にわたって区民の安全・安心の生活を支えていくために人口の減少を可能な限り抑制する政策を構築していく。(区長)

(7) 須田 賢  議員(無所属) 

〇新型コロナウイルス感染症対策について
Q.新型コロナウイルスワクチンに関して、渋谷区のHPでワクチンを接種した人数及び軽微なものも含めた副作用を公表するのはどうか?
A.国が定めた情報を随時区民へ発進していく。コールセンターでの相談所やHPでの広報活動を検討している。(区長)

Q.災害が発生した場合の避難所の在り方について
A.一人でも多くの方に在宅非難を選択していただきたいと考えている。渋谷ホテル・旅館組合と避難者受け入れに関する協定を結んでいる。今年度改めてこの協定を見直し
コロナ禍の状況を踏まえた受け入れの体制と役割を再確認した。


〇学校について
Q.一クラス当たりの生徒数を35人に下げることの懸念事項として教室数の不足が挙げられるがどのように解決を図っていくのか?
A.教育委員会や学校と連携し適切に教室を確保していく。


(8) 田中 正也  議員(日本共産党)

〇教育について
Q.ICT教育やデジタル教科書などは情報保護の観点から辞めるべきでは
A.これらは子供たちの未来をより良いものにするための教育であり、多様な子どもたちを誰一人取り残すことのない、子どもに応じた最適な学びや創造性を育む学びに寄与するものである。教師による指導の改善にも繋がると考えている。(教育長)


〇保育について
Q.民間保育への支援を行うべきでは
A.会計士による指導検査や、専門チームによる巡回指導を実施しており、経営や保育内容をサポートする体制を整えている。そのため区が独自に支援を行うことは現段階では考えていない。(区長)

⑼さいごに

3日目の一般質問(個人)では新型コロナウイルスに関する質問や教育に関する質問をはじめ、様々な質問や提案がなされていました。その中で印象に残っているのは新型コロナウイルスワクチンとデジタル教科書の普及に関してです。現在ワクチンに関してインターネット上で、もちろん正確な情報も発信されていますが、中には不確定なものも紛れており様々な情報が錯綜しています。私自身、どの情報を信頼したら良いのかわかっていないのが現状です。そのような中で区から正式にワクチンに副作用はあるのか、予約から接種に至るまでの手順はどのようなものなのかなど公表することにより区民の方々の胸のつかえが少しでも降りるのではないかと感じました。
また私は大学での講義の際iPadを用いて学習していますが、紙媒体よりも自分の好きなように書き込むことができ学習が捗っています。教育長も仰っていましたが、デジタル教科書を導入することで子どもに応じた最適な学びが実現可能になると感じました。またデジタル化することで近年度々取り上げられていた、重い教科書の詰まった鞄を持ちながら登校しなければならないという問題も解決されるのではないかと思います。
今回の一般質問で取り上げられたことが今後区の活動に反映されていくのか気になるところです。最後まで長文をご覧いただきありがとうございました!

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