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【シブヤノコレカラ#4】女性目線でなく、女性という視点、そのココロは?

森田ゆきが社会課題と向き合い、渋谷の街ではどんな解決方法が考えられるか、ゲストと共にトークする「シブヤノコレカラ」。月に2回、土曜の朝にインスタライブで配信しています。第4回目のテーマは「女性という視点、そのココロは?」。今回は一緒に区政レポートを制作した、NPO法人ロコワーキング協議会の山本弥和さんと共にお送りしました。

「女性の視点」ではなく、「女性という視点」

――今回スローガンを変更されたんですよね?

森田:はい。4月に再選があり、次の4年間に向けて、みなさんに伝えたいメッセージを今回改めて検討しました。新しいスローガンは「女性という視点で渋谷の未来を考える」。私も娘が18歳になり、社会を見る目線が「母」よりも「私」という視点に変わってきました。年齢も50代に入ったのですが、改めて政策を見ると、40代50代に対する視点が抜け落ちてることに気づいたのです。60代70代も健康でいるために、その手前にある世代の健康課題に向き合う必要性を感じました。特に女性には更年期があります。そこにしっかり取り組んで、女性であることを前向きに捉えていきたいですね。

――「女性という」という言葉にはどんな思いがあるのですか?

森田:そこは特にこだわったところで、はじまりは女性の視点ですが、そこで終わらせないという思いを込めています。女性が内包している問題は、女性だけのものではなく、社会全体に繋がるものだと考えています。たとえば、今私の友人を見渡しても、様々なライフコースを歩んでいます。でもその選択が必ずしも政治でサポートされていない。そこを政策でカバーできるようになれば、誰もが多様性を活かせる社会がつくれると思います。

――具体的にはどんな政策を考えていますか。

森田:たとえば、不妊治療の支援も1年目から提案してきました。今や四人に一人が不妊治療で離職しています。キャリアのことを考えていると、タイミングが遅れてしまうこともあります。早い時期から自分の心と身体に向き合える環境づくりが必要ではないでしょうか。

――山本弥和さんは政策ビジョンレポートの策定に参加されて、どのように感じられましたか?

山本:できるだけ簡潔に伝えたいという思いと、丁寧に伝えたい思いのせめぎあいでした。結果、文章量は多くなりましたが、一つ一つの言葉にはこだわってつくりました。共感だけではなく、違和感でも何かしら感じてもらえたら嬉しいです。

――全体を通して、どんなことを大切にされましたか。

森田:大切にしたのは、みなさんと共に「どんな社会をつくりたいのか」ということ。目指す社会を元に、具体的な政策を考えました。なので、他の方の政策ビジョンとは少し違っているかもしれません。一緒にやりたいという方が出てくださるとありがたいですね。

若者の意見をもっと政策に!

――今回は親子の視点も大きいですね。

森田:冒頭お伝えした通り、娘が18歳になり、娘の方から選挙を手伝いたいと言ってくれました。友達にも声をかけてくれ、嬉しかったですね。驚いたのは彼女たちの熱意です。たくさんアイデアを出してくれたり、質問や意見も活発です。彼女たち若者の意見に今まで気づけていなかったことを反省しましたね。もっとつくる側に回ってもらいたいと思います。
彼女たちの一番の関心は性教育。ここは一致していたので、必ず体現していきたいところです。
私は、議員になって「妊活支援」を政策提案してきたのですが、そこで大きな気づきがあったのは、そもそも妊活という産む産まない。。ではなく、自分の身体を知ること、向き合うことは、もう若年層から必要であるということに気がつきました。そこで、まずは「性教育」だと確信しています。

――弥和さんも同じ年齢のお子さんがいらっしゃいますがいかがですか。

山本:手伝ってくれている子たちとは、斜めの親子関係というか、実の娘とは議論しにくいことでも、一緒に語り合うことができるのでよかったです。やっぱり私たちの世代とは全く異なる経験をしているので、しっかり話を聞く必要があると思います。

森田:そうですね。特にフェムテックのアップデートが私たちのような世代は必要です。自分たちは終わったこととせずに、一緒に考えていかないと。子どもたちの課題を聞くことで自分たちも学ぶことができますよね。

施設間連携を高め、もっと健やかに生きられる社会へ

――他にどんなアイデアがありますか?

森田:私が目指しているのは、心も身体も健やかでいられる社会。その中に、ウェルネスや健康課題があります。みんなで頼り頼られ合う、共存できる環境をつくっていきたいと思います。
とりわけ女性の政策に対して、社会に求めるものがあればぜひご意見をいただきたいです。私が大切にしてきたのは、現場主義であること。みなさんが感じていることを政策実現に繋げていきたい。これからもみなさんと話す機会を作っていきます。

――弥和さんからも何かアイデアはありますか?

山本:ミドル世代のための健康ハンドブックのようなものがあるといいなと思います。病気などかかってからでは遅いですよね。年齢を重ねる中で向き合っていくリスクが事前に知れたらいい。母子手帳のようなものが大人にもあってもいいのではと思います。

――それはいいですね。健康課題を知っておくことは非常に大事ですね。

森田:他に、官民連携を強化することも考えています。渋谷区には大きなスポーツ施設が複数あり、60代以上は無料で利用できます。通えば通うほど健康になれるわけです。でも実際には、持病や腰痛など身体の不調で医療機関にかかるシニアは多数います。病院に行って終わりではなく、病院で言われたことをスポーツ施設でケア・リハビリできるといいのにと思います。今は、病院、マッサージ、スポーツ施設とそれぞれで役割が分断されています。そこを行政で一連でサポートできるといいですよね。

――最後に一言お願いします。

森田:次の4年間はもっと声を形にできると信じています。みなさんとアイデアを出し合って政策を実現し、渋谷を日本を代表する都市にしていきたいと思います。

次回のインスタライブは、
テーマは「若者とつくるユースクリニック」です。
ぜひ気軽に聞いてみてくださいね。
https://www.instagram.com/yuki_morita_shibuya/

過去のライブのレポートはこちらからご覧いただけます。


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