教育融合型人材紹介サービスを展開！新規上場企業分析！〜株式会社ジェイック〜
みなさんこんにちは。
ご覧になって頂きありがとうございます。
2019年の新規上場企業から開始し、現在、2019年マザーズ上場企業64社分中45社掲載、残り19社です！
本日時点（9/5）で2020年のIPO数が39社ですので、合計残り58社です！
IPO企業分析第45弾！本日は、株式会社ジェイックさんです。
本記事は、ビジネスモデル理解のために作成しています。
間違っている箇所などありましたら、いつでもご指摘ください！
※尚、記載の情報は、日本取引所グループの新規上場会社情報や最新の決算資料等を元に作成しています。
「株式会社ジェイック」概要 ※新規上場時
■設立日 ：1991年3月7日（上場承認日：2019年9月24日）
■従業員数 ：187人 ※連結
■本社所在地：東京都千代田区神田神保町一丁目 101 番
■市場 ：マザーズ
■代表者名 ：佐藤 剛志
■事業内容：
教育融合型人材紹介サービス「就職カレッジ®」「女子カレッジ®」「セカンドカレッジ®」「新卒カレッジ®」を提供するカレッジ事業、及び「7 つの習慣®」をはじめとした教育研修サービスの提供
■経営理念・ミッション・ビジョン：
ミッション：企業のホームドクター、人材のメンターとなり、人と組織の限りない可能性に貢献し続ける
ビジョン：「学ぶ楽しさ」「働く幸せ」「成長する喜び」に満ちあふれた社会を実現する。
主要年間指標（連結）
2019年1月期（上場対象期） → 2020年1月期
■売上 ：2,702,050千円 → 3,030,857千円
■経常利益：221,067千円 → 333,586千円
■純利益 ：173,843千円 → 213,547千円
■時価総額初値：93億円（初値PER43倍）
※以下、2020年1月期の有価証券報告書
現時点の時価総額 ：33億
ビジネス概要
株式会社ジェイックは、教育融合型人材紹介サービスである「カレッジ事業」を展開しています。
カレッジ事業では、「従業員数300名未満の中堅中小企業」をメイン顧客とし、同社が定義する「就職ポテンシャル層」に特化し、教育・研修、紹介を行っています。また、教育事業として企業向けパッケージ研修や講師派遣、セミナーなども行っています。
※就職ポテンシャル層：フリーターや大学中退者、二極化が進む就職活動におい て苦戦する大学4年生等
ジェイック社は、上記を展開する上で、以下のサービスを展開しています。
①就職カレッジ®：大学卒業時までに内定を得られなかった方や早期退職をしてしまった方、フリーターの方等を対象とした無料就職支援サービス
②女子カレッジ®：20代を中心とした女性に特化した無料就職支援サービス
③セカンドカレッジ®：大学中退者専門の無料就職支援サービス
④新卒カレッジ®：大学4年生を専門とした無料就職支援サービス
⑤30代カレッジ：30代の正社員就職希望者を対象とした無料就職支援サービス
⑥リーダーカレッジ：リーダーとして必要なヒューマンスキルを磨くリーダー
育成プログラム
⑦エースカレッジ：若手エースの育成プログラム
⑧「7つの習慣®」研修：オリジナル「7つの習慣®」研修
⑨「原田メソッド」研修：人間の行動科学や心理学に基づいた目標達成研修
⑩「ディスカバリー」研修：新入社員、社会人2~3年目の若手社員向け「7つの習慣®」研修
⑪新入社員研修「仕事の基礎の基礎」
同社のビジネスモデルは以下の通りです。（企業サイトより抜粋）
トピックス
・ジェイック社のビジネスは、大きく分けて教育融合型人材紹介サービスを展開する「カレッジ事業」と、中堅中小企業向けの研修サービス等を行う「教育研修事業その他」に分かれますが、それぞれの売上構成比は以下の通りとなっており、カレッジ事業が約77％を占めています。
カレッジ事業：2,365,582千円
教育研修事業その他：665,274千円
・同社の連結従業員数は2020年1月時点で203名のため、各生産性は以下の通りです。
一人あたり売上：年間／14,930千円、単月／1,244千円
一人あたり経常利益：年間／1,643千円、単月／136千円
・同社の業績は以下の通り、売上も営業利益も拡大していますが、売上拡大に比較し、営業利益の増加幅が大きくなっています。（企業サイトより抜粋）
2018年度営業利益率6.6％、2019年度8.5％、2020年度11.2％、と営業利益率が大きく上がっており、上場を通して、ブランディング向上によるCACの低下や、固定費削減努力等が寄与しているのではないかと推測されます。
まとめ
今回は、教育融合型人材紹介サービスを展開する株式会社ジェイックさんの分析記事でした。
対象となる人材を「就職ポテンシャル層」に特化することで、また、研修と組み合わせることで自社独自の強みを出し、事業を拡大させていく、という事業戦略はすばらしいなと思いました。
今後のさらなる拡大に期待です！
それでは、また次回！！
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