見出し画像

"The Future of Work"の急加速

コロナウイルスとビジネス環境

先日、コロナの影響(VUCAな時代)により、サブスクリプションというビジネスモデルが更に拡大する(所有することの形骸化)であろう、という少しマクロ視点での考えを書きました。

今回は、より具体的にどのような影響があり、どのようにビジネス環境を変え、"The Future of Work"が実現されるのか、という考えを整理してみました。

パンデミックによる影響

まず、日本では緊急事態宣言が出されたことによるテレワークの増加(実態はまだまだですが)、世界では多くの都市がロックダウンとなり、今までと同じ環境でビジネスを進められる状況ではなくなっていることは周知の事実です。

※「外出禁止令の対象人口は世界合計で30億人に上るとも言われている。これは世界人口のおよそ3分の1に相当する数字」とのこと。

これにより、今までのように会議や商談が行えなかったり、隣の席の人とちょっとした相談や雑談ができなかったり、モノを扱う職場では物品の遅延や場所の制限によりモノ自体が作れなかったりと、各企業に大小さまざまな影響を与えています。(ちなみに、IT業界は直接的な影響は受けにくいです)

デジタルシフトせざるを得ない状況

こういった状況を踏まえて、日本だけではなく、全世界的に働き方を変えなければいけない状況です。

特に日本では、「働き方改革」「デジタルトランスフォーメーション(DX)」といった言葉はここ数年キーワードにはなっているものの、なかなか進めきれなかったシワ寄せが、このタイミングで一気に表面化しています。

もちろん、各社いろいろな事情を抱える中で、RPAやAI OCRといった自動化ツールの浸透、IoTの活用など、多くの手は打たれているものの、まだまだ課題が多く、変化させていかなければいけないものが多いことは間違いありません。

その状況下で起きたこのパンデミックにより、各企業が、生き残るために、デジタルシフトを急加速させていかなければならない状況に追い込まれました。

今後進むであろう具体的な変化とサービス

では、デジタルシフトが進むと、企業の今までの働き方はどのように変わり、そのとき、どのようなサービスが活用されていくのでしょうか?

①契約書や請求書などの書面の電子化(バックオフィス)

まず、日本においては、まだまだ紙文化を非常に強く残っています。法律問題ももちろんありますが、単に紙の方が管理しやすい、といった感覚ベースで残っていることも多くあります。これらの「紙」は、デジタルシフトが進むことで、ますます電子化されていくと想定されます。(特に、テレワーク環境下でも、紙のために出社しなければならない、という状況が起きています。)

もちろん、取引先との連携もあるため、全ての紙を一気になくすことは難しい為、RPAやAI OCRを組み合わせ、業務時間を短縮させる、といった段階的な施策も増えると思います。

②セールス手法の変化(BtoB)

これまでは、「アウトバウント(架電)」「WEB問い合わせ」を経由して、アポイントを取得し、往訪して商談を行い、書面で申込書を取得する、そんなセールスプロセスが一般的であったと思います。(インサイドセールスやフィールドセールスといった具体的な話は今後にします)

それらが、そもそも会社に人がいない(架電しても繋がらない)、往訪して商談ができない、といった状況になることで、オンライン商談に切り替えたり、Webinarを開催してリードを獲得したり、と今まで取っていなかった手法を用いて、セールスを実現しなければいけなくなっています。

ちなみに、Webinarの検索数は、直近3ヶ月で大きく上がっています。(Googleトレンド ※https://trends.google.co.jp/

スクリーンショット 2020-04-19 19.40.55

他にも、今までのリード獲得手法として多く使われてきた展示会も、オンライン展示会に切り替わる動きが出始めています。

③海外で注目をされている"The Future of Work"ツール

上記では日本のビジネス環境や使われているサービスを紹介しましたが、海外で最近注目を浴びている"The Future of Work"を実現するスタートアップツール紹介記事がありましたので、掲載します。

私がおもしろいと思ったのは、以下のようなツールです。
これらは、これから伸びるかもしれないし、まだ時間がかかるかもしれませんが、未来の働き方としては非常に興味深いサービスだと思っています。
(デモ動画を見るとサービスが理解しやすいです)

VRを活用して、今そこにいるように仕事を行えるサービスです。

離れた場所にいるメンバーと、タスクを共有化して管理していく管理プラットフォームです。

④すでに多く浸透しているツール

ここまで、今後更に伸びるであろうサービスを記載しましたが、少しだけ網羅性を高めるために、デジタルシフト、"The Future of Work"を実現する上で、IT業界では当然のように使われているツールをいくつか記載します。(知っている方も多いと思いますが)

上記のようなツールは、当然のように利用されており、社内コミュニケーションや会議をオンラインでできるようにしてくれます。

最後に

今まで記載した通り、このパンデミックが起こる前(Beforeコロナ)と起こったあと(Withコロナ、Afterコロナ)では、社会、ビジネス環境は、間違いなく変わります。(そしてそれは不可逆的に)

この状況を前向きに捉え、より社会がよくなっていくことを期待しています。

私個人としては、リープフロッグ現象のように、日本の社会が一気にデジタルシフト化されることを期待しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?