オリジナルサーバプラットフォームに強み！新規上場企業分析！〜株式会社Link-U〜

みなさんこんにちは。
ご覧になって頂きありがとうございます。

2019年の新規上場企業から開始し、現在、2019年マザーズ上場企業64社分中30社掲載、残り34社です！
本日時点（6/23）で2020年のIPO数が20社ですので、合計残り54社です！

IPO企業分析第31弾！本日は、株式会社Link-Uさんです。

毎度のことながら、間違っている箇所などありましたら、いつでもご指摘ください！
また、こんなこと追加で記載してほしい、などの心優しいご意見がありましたら、いつでもご連絡ください！

※尚、記載の情報は、日本取引所グループの新規上場会社情報や最新の決算資料等を元に作成しています。

新規上場会社情報 | 日本取引所グループ

「株式会社Link-U」概要　※新規上場時

Link-U リンクユー | 技術であしたをつくっていく

■設立日　　：2013年8月20日（上場承認日：2019年6月13日）
　　　　　　　※上場承認まで5年と297日
■従業員数　：26人（単体）
■本社所在地：東京都千代田区神田駿河台四丁目 4 番 1 号
■市場　　　：マザーズ
■代表者名　：松原 裕樹

■事業内容：
サーバー技術を用いたデータ配信、分析・処理を主としたインターネ ット事業

■経営理念・ミッション・ビジョン：
経営理念：世の中の課題を技術で解決する

主要年間指標
2018年7月期（上場対象期） → 2019年7月期

■売上　　　　：610,247千円　→　1,085,759千円
■経常利益　　：211,082千円　→　389,982千円
■純利益　　　：149,168千円　→　272,131千円
■時価総額初値：256億円（初値PER160倍）
※以下、2019年5月期の有価証券報告書

タイトル未設定

現時点の時価総額　：368億

過去5年間での社名検索回数推移

Link-U社の検索回数は、キプロスの首都「ニコシア」とほぼ同じ検索回数で、上場時に大きく上回っています。

ビジネスモデル概要と図解（独自作成）

Link-U社は、自社設計のオリジナルサーバーを基軸としたデータ配信と、そのデータを適切に蓄積・分析・処理するAIソリューションを併せてワンストップで提供するサーバープラットフォームビジネスを展開しています。（2019年7月期 決算説明資料より抜粋）

オリジナルサーバーの強みを活かし、電子書籍配信を注力ドメインとして、株式会社小学館や株式会社スクウェア・エニックス等の多くの企業へサーバーサービスを提供しています。

プロダクト - 株式会社Link-U

オリジナルサーバの強み
・ユーザビリティ（高速配信、コンテンツ処理、通信量削減）
・安定運用（サービス停止防止、高い耐障害性）
・高コストパフォーマンス
・マーケティング（高速なデータベースの集計処理）
・セキュリティ（著作権保護技術）

同社は、サーバーサービス、アプリケーション開発等をワンストップで提供しつつ、収益配分を軸とした「リカーリングサービス」、受託開発である「初期開発・保守開発サービス」を収益軸としています。

ビジネスモデル図は下記の通りです。

トピックス

・主な事業セグメントの売上内訳は以下の通りです。
　リカーリング　　　：878,451千円
　初期開発・保守開発：207,305千円

・株式会社小学館が大きなパトロン顧客となって、事業を牽引していましたが、徐々にその売上占有率が減ってきています。より安定した事業構造になってきているものと考えます。
　2017年期：90.9%　→　2018年期：81.8%　→　2019年期：52.9%

・リカーリング型の売上が堅調に推移しており、収益構造としては非常に強いものとなっています。（2019年7月期 決算説明資料より抜粋）

まとめ

今回は、サーバプラットフォームビジネスを展開するLink-Uさんの分析記事でした！

シンプルにすごいですね。
事業構造自体はシンプルではありながらも、設立から約5年でここまで持ってくるためには、相当な経営センスと技術力が必要だと思います。作成しながら本当に感心してしまいました。

この技術を活かして、今後は電子書籍以外にも事業展開をしていくのかもしれませんね。今後の拡大に期待です！

それでは、また次回！！