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新規上場企業(IPO企業)のビジネスモデル分析をしてみた!〜株式会社 Welby〜

みなさんこんにちは。
ご覧になって頂きありがとうございます。

まだまだ2019年マザーズ上場企業分(64社)が終わらないので、引き続き頑張っていきたいと思います!
いろいろなビジネスモデルがあるので、本当に学びになりますね。

IPO企業分析第16弾!本日は、株式会社 Welbyさんです。

毎度のことながら、間違っている箇所などありましたら、いつでもご指摘ください!
また、こんなこと追加で記載してほしい、などの心優しいご意見がありましたら、いつでもご連絡ください!

※尚、記載の情報は、日本取引所グループの新規上場会社情報に掲載された書類を元に作成しており、投稿日時点での情報ではありません。

「株式会社 Welby」概要

■設立日  :2011年9月20日(上場承認日:2019年2月27日)
       ※上場承認まで7年と160日
■従業員数 :33人(単体)
■本社所在地:東京都中央区日本橋本町三丁目 8 番 3 号
■市場   :マザーズ
■代表者名 :比木 武

■事業内容:
PHR プラットフォームサービス事業
※PHR とは、個人によって電子的に管理される自らの健康・医療情報のことを指す

■経営理念・ミッション・ビジョン:
ミッション:Empower the Patients(テクノロジーとデータで患者中心医療の実現に貢献する)
ビジョン:患者が「自ら情報を得て」「自ら行動し」「自ら判断できる」社会へ

主要年間指標(2017年12月期) → 2018年12月

■売上    :474,753千円 →808,005千円
■営業利益  :△73,360千円 →156,082千円
■経常利益  :△76,092千円 →153,959千円
■純利益   :△76,963千円 →176,566千円
■時価総額初値:347億(初値PER--倍) ※2018年12月ベースで189倍
※以下、新規上場時の有価証券報告書(Ⅰの部)

現時点の時価総額 :171億

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過去5年間での社名検索回数推移

welby社は、有名な経営書である「ビジョナリー・カンパニー」とほぼ同じ規模の検索回数です。

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ビジネスモデル概要と図解(独自作成)

Welby社は、糖尿病や高血圧といった生活習慣病等を抱える患者の「治療継続支援」「自己健康管理の促進」を目的としたPHRプラットフォーム事業を展開しています。
※PHRは、患者自らが管理する健康・医療情報を指します。=Personal Health Record

Welby社は、このプラットフォームを、医療者を通じて患者に提供することで、医療者と患者が情報を共有することなどが可能となる、両者にとってメリットのある仕組みとして構築しています。

ビジネスモデルは下記です。

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考察

・前提として、非常に優れたビジネスモデル(スキーム)であると考える。
Welby社はとにかく様々な患者の情報を蓄積することが可能な仕組みとなっており、今後、このデータを活用した多様な事業構築が可能と思われる。

疾患ソリューションサービスにおいては、製薬会社等の依頼を元にアプリを複数開発することで、自社の開発投資をなくしつつ、それらを元にデータを活用できるようにすることができる。

・製薬企業、医療機関等にとって、また患者にとってもメリットのあるサービスを提供することで、エコシステムを拡大し、より多くのデータの蓄積と、事業収益の構築が可能となっている。

・製薬企業向けには、疾患毎に個別アプリを構築することで、専門性が高く、該当疾患を持つ患者にとってはUXのすぐれたアプリとして提供することが可能。
尚、2019年12月期では、20プロジェクトを超えている。

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・自社開発を行っているWelbyアプリについても順調にダウンロードユーザーを拡大している。(登録したかかりつけ医療機関は2017年末時点で9,000施設超え)

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まとめ

今回は、PHRプラットフォームを提供する株式会社Welbyさんの分析記事でした!

この領域は、先日紹介した日本ホスピスホールディングスさんのように、高齢化社会を迎えている日本にとっては、本当に重要な事業になると思います。

これからのさらなる事業展開に期待です!

それでは、また次回!!

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