何処へでも行ける切手

今回の作品は観念的な要素が強いので(現代美術の悪いところ)、苦手な文章を必死に書き留めています。
全体的なコンセプトは、「コロナ禍にいかに人を集めるか」という点に拘って悩んでいた時に偶然拝見した沖縄県立芸術大学のオンラインレクチャーで、ライターの大石始さんと秋田公立美術大学の石倉敏明さんがお話されていた内容がとても面白くて、今回の作品のアイデアを思いつきました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

「郵便で分身を送る」というアイデアは中学生の時からずっと好きな
筋肉少女帯の「何処へでも行ける切手」という曲から大きな影響を受けていると思います。
(余談ですが、庵野秀明監督が曲中にでてくる包帯の少女のイメージを膨らませてエヴァンゲリオンの綾波レイが誕生したというのは有名な話)

このような返信ハガキ付き郵便をお送りしています

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紙相撲の人形と構造が同じなので返信はがきにはお相撲の切手を貼っています。

画像2

あと、愛媛県に越してきて初めての体験だったのですが、町内の回覧板と共に近くの神社に奉納する紙でできた「人形」が回って来ました。
これは夏越大祓の時に自分の名前を書いて(一晩布団の下に敷いて寝て)神社に持っていけば夏の厄を払うことが出来るというものでした。
これは分身というよりも「身代わり」に近い人形でした。

「人形」といえば押井守の「攻殻機動隊」。これは続編の「イノセンス」と対構造になっていて、まさしく「存在」についてとてつもなく深い話なのですが、これは話すと長くなるのでこのへんで。

続く

出典:
・沖縄県立芸術大学
今を生きる人々と育む地域芸能の未来
レクチャー・シリーズ①
「ソーシャル・ディスタンス」の時代において地域芸能を考える
[講師]
石倉敏明(秋田公立美術大学准教授)
大石始(ライター)
・「何処へでも行ける切手」
アルバム「断罪!断罪!また断罪!!」より
(作詞:大槻ケンヂ / 作曲:内田雄一郎、筋肉少女帯 / 編曲:筋肉少女帯)
・「攻殻機動隊」
士郎正宗著 講談社
・「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」1995年公開のアニメ映画
監督:押井守
・『イノセンス』 (INNOCENCE) 2004年公開のアニメ映画
監督:押井守
より大きな気づき、ヒントを頂きました。

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