「気」の神秘

続き
今回のイベントは無観客配信なので当初出演を打診していた方はすべてお断りさせていただいたのですが、
「コロナにかかっても良いから出演して表現したい!」と本人たっての希望で出演していただくのは気功家の田中邦明さんです。

田中先生


(合わせて同じく気功家の矢野和枝さん、音楽家の中ムラサトコさんも出演します)

田中邦明さんは大学生の時に交通事故で生死をさまよい視力を失いました。
しかし、見えなくなった代わりに人の「気」が見えるようになりました。
今は鍼灸師、気功家としてヨーロッパからも毎年招聘されたり、気功の世界大会で優勝の経験もあるすごい方です。
今回の大きなテーマである「人と近づけない今だからこそ、見えないものに近づく」
をまさに体現していただく方です。

私、山中カメラは7,8年前に大病をして同じく死を近くに感じました。
西洋医学の対処療法を長く続けていましたが、このままではいけない。東洋医学の治療に切り替えようと、近所の漢方も処方する何処にでもあるような内科を受診したのですが、そこにいらっしゃったのが「気」を見ることの出来る先生でした。
「気」の神秘に初めて触れ、大変驚きました。
この先生は本当に命の恩人と言って過言ではありません。
毎回いろいろなお話を聞きました、人間の「気」の高め方や、鍛錬の中でのエピソード、気は波動、波長であるということ。宇宙の全ては波動、波長であること。
気は想像力であること。スリット実験で有名な(人間の思考、意思が影響する)量子力学の研究が進めば気のメカニズムも解明されるだろうとおっしゃっていました。
残念ながら先生は高齢のため引退されてしまったのですが、
その後も九州の野口整体の門をたたき、宮崎雅夕先生に野口晴哉や気について色々学ばせていただきました。
私自身は全然上達していないのですが、何気なく生きてきた世界を気という視点で見直せば、明らかに「気」の存在や流れを感じ取ることが出来、
それ以来、世界の見え方が変わりました。

さて、鎌倉時代に一遍上人が各地で開催した踊り念仏ですが、何が人々をあれほどまでに熱狂させたのでしょうか?
時代背景なども大きく関係があると思われますが、今回は一遍が発する「気」、人々が作り出す「気」であると仮定します。
一遍上人が誕生した宝厳寺で田中邦明さんが、その場所の「気」を呼応し、即興で気功踊りを踊ります。
それは時空を超えた一遍上人の魂であったり、道後という土地の歴史だったり、、
田中邦明さんからも「気」が発せられ、その気が充満した宝厳寺で、これまた沢山の方の思い(気)が込められた紙人形が踊ります。
何も見ることは出来ないと思います。しかしたくさんの思いを感じることが出来るイベントになると思います。

こちらのチャンネルで2月28日(日)16:00〜配信します。
https://www.youtube.com/channel/UConrsPDD3lKhTiCTrQf_u5w

続く。

出典
・野口晴哉「整体入門」ちくま文庫
・片山洋次郎「整体から見る気と身体」ちくま文庫
・横尾忠則「見えるものと観えないもの」ちくま文庫
・宮崎雅夕先生のお話

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