規則性のない本棚からのインスピレーション「森の図書室」
こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。
東京・渋谷にある、私のお気に入りのスペース。それが「森の図書室」です。(top画は森の図書室のHPからお借りしました)
落ち着いて本が読みたい時、ゆったり時間を過ごしたい時、都会の喧騒を忘れさせてくれる場所です。
ことあるごとに訪れる、「森の図書館」をご紹介します。
「森の図書室」とは?
「森の図書室」は、2014年にオープンした図書室。「図書室」と言いながらも食べたり、飲んだり、おしゃべりしたり、が自由な空間です。会員制ですが、席料500円を払えば非会員でも使えます。
部屋に入ると飛び込んでくるのは壁一面の本棚。上から下まで本がみっしりと並べられています。蔵書数はなんと1万冊にのぼるそうです。その風景だけでも圧巻。私はこの風景を見るのが楽しみだから行っている節があります。
(フカフカの椅子に座って本が読めるスペースも 出典:森の図書室HP)
「森の図書室」の好きなポイント
1. 規則性のない本棚が面白い
図書館だったら、「ここは社会の棚」「ここは文学の棚」と棚ごとにジャンルが分けられていると思います。
しかし、「森の図書室」は規則性がありません。なんとなくで並んでいます。児童文学の本の隣にビジネス書が並んでいたり、写真集の隣に岩波新書が並んでいたり、とにかく並びが面白いのです。
これは普通の図書館や本屋さんではなかなか見れない光景ですよね。
これは、お客さんが自由に本を手に取ってみて、自由に戻すから。それが許されているし、それがルールなのです。
だからこそ、普段は出会わない本に出会ったりするのが面白い。前回行った時に出会った本が、次に行った時には同じ場所にあるとは限らない。本との出会いは一期一会だなと思います。
(この本棚は圧巻!出典:森の図書室HP )
2. 本にまつわるメニューが面白い
「森の図書室」では飲んだり、食べたりができると言いましたが、メニューにはこだわりも。
本の中に出てくる食事が食べられます。例えば、児童文学の最高峰『ぐりとぐら』といえば、フライパンでたっぷり作る「カステラ」。村上春樹さんの『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』で出てくる「セロリと牛肉の煮物」も楽しめます。
飲み物のメニューも素敵で、森見登美彦好きには『夜は短し歩けよ乙女』の「電気ブラン」。江國香織さんの『神様のボート』に出てくる「シシリアンキッス」など、知っている人は心が踊るメニューもあります。
また、飲み物をたのむとコースターがもらえるのですが、そのコースターも素敵なので注目してみてくださいね。
(『和菓子のアン』に出てくる「シフォンケーキ」。よくみたら奥に写っている本は石田衣良さんの文庫だ!!!!)
都会の喧騒を忘れ、一期一会を楽しむ
本が読めて、胃袋も満たされる。そんな図書室が渋谷にあります。静かに本が読みたい時、新しい本に出会いたい時、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
一期一会の出会いが、自分に取って大きな出会いになるかもしれません。そんな楽しみを抱いて、私はまた訪れるのだと思います。
営業時間の確認はInstagramが便利です
ではまた〜
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