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普通に生きてみたかった


小学生の頃に書いたプロフィール帳
結婚したい年齢もとっくに通り過ぎてしまった
子供の頃思い描いてた大人はこんなんじゃなかった

何者かになりたかった
いちばんにならなくても、一度くらい誰かに認められたかった。必要とされたかった。

好きだった音楽も聴く気になれず、眠るだけの日々と眠ることすら怖い日々の憂鬱を繰り返している

夢は叶わなくていいから
せめて、普通に生きてみたかった

過去の思い出 
今の人間関係 
堅実的な未来
そんなことばかり話して終わる 
なんで30歳?そこからなにが変わる?
「普通」に生きるってなんなんだろう

小さな底の浅い引き出しひとつだけが私の全てで
いつもそこから引っ張ってきた感情で仮面が壊れないように周りに合わせて必死に取り繕っている
聞かれたことの正解も分からないから黙ったまま

生きづらいと悩んでいたあの子達は
一体どこへ行った?いつの間にかいなくなった
そこへ行くとこの悩みは消える?
そこへ行くとこの不安も忘れる?

都合のいい、綺麗な言葉ばかりが並べられている
手の届く範囲ですら、何も与えることができない
貼られた良い子のレッテルも期限が切れてしまう

せめて普通に生きてみたかった

ずっと頭の中で言い訳を並べている
それでも会話の入り口にもならない
このつまらない人生をこれから先も
いつかどこかで咲いて歩けるように
足掻いてみる今は前を向けなくても

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