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俳句

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2023年11月の記事一覧

俳句05:「繰り返す孤独」20句

俳句05:「繰り返す孤独」20句

見飽きたの葉桜君の横顔も

たんぽぽは踏み潰されたけんけんぱ

すり減った心の数だけ剥くアスパラ

春まけて通学帽が並ぶ朝

心中は未遂に終わり三冬尽く

夕焼けは誰のものでもありません

誰からも好かれていないあの金魚

助走つけ踏み込む初夏を飛び越へて

おぼろげな紫陽花目には涙落つ

サンダルを投げ捨て少女何処へゆく

袖口を林檎の如く齧りけり

ふみつぶす銀杏わざと子は笑ふ

秋の蝶逃げ道

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俳句04:「いつか咲くまで」30句

俳句04:「いつか咲くまで」30句

泡立てる卵に殺意一欠片

拝啓をつける間もなく花は葉に

長閑さとねむたさ混ぜる朝の匙

飛花落花誰も気づかぬ爪の色

花曇りマスカラを塗る誰のため

あの日々と違う香水すれ違う

木の芽時雁字搦めの日々だった

彷徨った如月声もあげず泣く

五月闇わたしを守る傘がない

蝉の声だけが聞こえる暗い部屋

ソーダ水飲み込む言いたいこと全部

塗りたくる苺ジャムまだ怒ってる

向日葵になりたい少し大き

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