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題... ロシア軍のトップ層は戦略的思考ができない

◆ 私も、そんな認識に同感。

~~< 以下 引用 >~~   ■ ロシア軍のあまりの無能さは「驚き」であり「謎」...米専門家が語る戦争の現状と教訓 ⇒ https://is.gd/4iiY1q ■

<予想を覆す苦戦を強いられるロシア、台湾情勢への影響──米専門家2人に聞くウクライナ戦争の教訓>

 イラク・アフガニスタン駐留米軍司令官を務めたデービッド・ペトレアス元CIA長官と、ニューアメリカ財団CEOで元米国務省政策企画本部長のアンマリー・スローターに、フォーリン・ポリシー誌のラビ・アグラワル編集長が話を聞いた。

――アメリカ史上、最長レベルの戦争で軍事戦略を指揮した将軍として、ウクライナ戦争に意外な点はあるか。

 戦略的リーダーは目的を正しく把握し、効果的に伝え、その遂行を監督し、どう改善するかを決定しなければならない。さらに、このプロセスを繰り返す必要がある。(ゼレンスキーは)見事にそれを実行している。一方、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はもちろん、そうではない。完全に失敗している。

 普通なら、ただ戦車を送り込むようなことはしない。戦車の前方に歩兵隊を配置し、対戦車ミサイルの攻撃を防ぐ。迫撃砲などで援護し、防空体制を敷き、電子戦で相手の通信を妨害する。進軍中に障害物や爆発物に遭遇する可能性に備えて、工兵隊や爆発物処理隊も派遣する。だがロシア軍は絶望的なほどお粗末だ。

――アンマリー、あなたにとって意外だったことは?

 最大の驚きは、特にインド、ブラジルや南アフリカの反応だ。

――軍事面の話に戻るが、世界各国はウクライナ戦争からどんな教訓を学んでいるのか。

 これから起きる劇的な変化として考えられるのは、無人システムの利用の激増だ。そうしたシステムは遠隔操作型に、それどころかアルゴリズムで管理されるものになるかもしれない。そうなれば(攻撃や殺害の)最終的判断は、マシンに状況判断や決断を行う能力を与えるアルゴリズムの設計者が下すことになる。

――ウクライナ戦争に対する中国の見方はどうか。中国はどんな教訓を得ているのか。

 ロシアの行動のせいで、中国は極めて難しい立場に置かれている。今や(中ロは)とても居心地の悪い関係だ。この点で、米政府の「民主主義国対独裁国」という戦略には疑問を感じる。


◆ さすがにアメリカの軍事専門家の指摘は、的を射ていると思います。

 アメリカ軍のトップは、単なる戦闘の専門家というだけでなく、常に、“戦略的なものの考え方”をするように訓練されているのですね。[ #戦略的な考え方 ]

 その点、ロシアの軍のトップは、お粗末の極み。軍全体の機能よりも、時の政治的実力者にゴマをする類の発想しかなかったのだと思います。

 私は、ロシアーウクライナ戦争の当初の頃、ロシア軍が戦車の行列でウクライナに押しかけて、渋滞してウクライナ軍の戦車攻撃の練習台にされている光景を見て呆れました。(→ 注1)

 あんなやり方は、作戦と言えるような代物ではない。ただの自殺行為。私は、ロシア軍の兵士たちが気の毒になってしまいました。まさに、“無駄死に”。[ #無駄死に ]

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(注1)  ロシア軍のお粗末さについては、2022.11.21のブログ『兵站を軽視したロシア軍の失敗』をご覧ください。[→ https://is.gd/PMN5yT

#コラム #ブログ #天眼流 #天の邪鬼 #共感工房

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