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題... 企業は自分が生き残るためなら何でもする

◆ 私も、桜田代表幹事に同感です。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 官製「いつまでやるのか」 賃上げ、企業が判断―桜田同友会代表幹事 ⇒ https://bit.ly/3Do0ffV   経済同友会の桜田謙悟代表幹事は16日の定例記者会見で、政府が経済界に賃上げを要請するいわゆる「官製春闘」について見解を問われ、「いつまでやるのかと正直感じる」と述べた。「『官製』によって新しい資本主義が出てくるものではない」とも語り、利益を従業員に分配する賃上げは企業の自主的な判断に委ねられるべきだとの考えを示した。   桜田氏は「どういう思いで賃金を上げたのかを各経営者が株主など利害関係者に責任を持って説明できるものであるべきだ」と強調した。その上で、「最高益を出している企業は、少なくともその成果の配分を重要な利害関係者である従業員に支払う用意があると感じている」と指摘した。


◆ 政治家が勝手な自分の考え方を企業に押し付けるべきではない。

 私は、以前から、“最低賃金”を強引にでもあげるべきだと主張しています。[ #最低賃金 ]
 そもそも、“春闘”は、政府の自己満足のためのイベントにすぎません。一部の大企業や公務員には影響があっても、大部分の中小零細企業の従事者には関係はない。
 儲かっている企業がさらに成長したければ、人材を確保するため、政府に指図されるまでもなくみんなが納得する賃金を払うのは理の当然。政府が心配する必要はない。
 でも、“儲かっていない企業は、賃金を上げようにも上げられない”。なので、政府が強引にでも、最低賃金を上げてやるしかないのです。


◆ そんな企業の賃金を上げることができるのは、政府しかいない。

 最低賃金を強引に上げれば、企業は潰れたくなければ、賃上げをカバーできるだけ値上げする。
 当然、業界全体が値上げすることになるから、ライバル企業との競争に負けて潰れるようなことにはならない。
 もし、それでも潰れるようなら、その企業は“社会に必要ではなかった企業”だったと達観すべきです。[ #社会に必要ではなかった企業 ]
 ただし、その代償として、一定程度の“賃金インフレ”になると思います。


◆ しかし、それは、日本経済全体にとってはむしろ好都合なのです。

 インフレになれば金利は上がることになる。金利が上がれば円は上昇傾向になるはず。
 内需に依存する経済構造なら、円は安いよりは高い方が良い。原材料輸入は円ベースで安くなり、その分を外国に安く完成品を売ることができるから良く売れるようにもなる。[ #日本経済は内需依存 ]
 日本製工業製品は、“価格競争力が高いから外国にも良く売れている”わけではありません。“技術力をテコにした品質競争力が強い”から、良く売れています。
 逆説的には、多少値段が高くても、日本製は世界から信頼されているから売れているのです。
 要するに、円が安いと輸出企業に好都合と考えるのは、円安の一面だけしか考えていない愚かな発想で、輸入企業には不都合だという現実こそが大切だと思います。
 日本経済全体の8割前後を内需が占めているという点が重要です。エネルギーや食料などの生活必需品の多くは輸入に頼っており、円が高い方が安く買える。(→ 注1)

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●(注1)  日本経済全体の8割前後は内需が占めているということについては、2021.10.16のブログ 『日本経済はこれから正念場をむかえる』をご覧ください。[→ https://bit.ly/2YPT015

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