題... 官製ブームのなれのはて、という印象です
◆ すごい減り方。所詮は官製ブームだったのですね。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 法科大学院、神奈川ゼロに 横浜国立大19年度に募集停止 ⇒ http://bit.ly/2Ho3Cpf ■ 横浜国立大は5日、法科大学院の2019年度以降の学生募集を停止する、と発表した。法科大学院への志願者、入学者とも減少して定員割れが続いており、同大は「改善を見込むのは困難」と判断。 志願者数は年々減少。初年度こそ定員50人に対して志願者は970人を数えたが、09年度(377人)に500人を切り、11年度(189人)に100人台、14年度(73人)から二桁台が続いていた。 同大は定員を10年度に40人、15年度に25人と見直したが、13年度以降は入学者数が定員に届かない「定員割れ」が常態化。18年度の志願者数は33人、入学者数は9人で、いずれも過去最低を更新した。
◆ 要するに、わが国の実情では、弁護士などはそんなに必要ではないということ。
そもそも、“資格”を取得するための勉強は、ことさら大学院を作ったところでさほど意味はない。資格取得の国家試験は別にある。自分で受験勉強するしかない。
それに、わが国の実情では、弁護士になってもそれほど高い収入は期待できないようだし、弁護士でなければできない仕事もそんなに多くもない。
早い話、“弁護士のニーズは高いわけではなくて人材過剰の状況”だと思います。加計学園の獣医学部も、こんな運命になりそうな予感もします。[#人材過剰]
◆ 私は、獣医が足りないという話は聞いたことがない。
“公務員獣医”は足りないようですが、それは、仕事の割に報酬が低いから。ならば、公務員獣医の報酬を上げてやればいい。それなら公務員獣医になってくれる人も増える。
一方で、“ペット獣医は過当競争業界”という話は良く聞きます。過当競争だと、さまざまなトラブルが増えてくるのは自然の流れ。[#過当競争]
ものごとには、“適正規模”というのが厳然と存在するものだと思います。官主導でそれを覆そうとしても、所詮は、無理なことなのです。
官製ブームというのはロクなことにならない。ものごとは思惑通りにはいかない。そのことは、人間の合理性に限界があると、サイモン氏が指摘してくれました。(→ 注1)
だからこそ、“時間をかけて自然淘汰させるという考え方”も大切になるのです。[#自然淘汰]
余談ですが、これは、医師の数そのものは余っているのに、“無医村”で医師をやってくれる人は足りないという現状と似ています。
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●(注1) サイモン氏が指摘した“合理性の限界”については、2013.2.16のブログ『社会現象は全て相対的』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2xvrXoc ]