題... 小説家はオシャレな表現をする
◆ 言いえて妙ですね。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 村上春樹さん、菅首相を批判 「見たいものだけ見てる」 ⇒ https://bit.ly/3sU7o30 ■ 作家の村上春樹さん(72)は29日、TOKYO FMの番組「村上RADIO」で、菅義偉首相の7月の新型コロナウイルス感染状況を巡る発言を「見たいものだけを見ているのかもしれない」と批判した。 村上さんは、菅首相が7月の国際オリンピック委員会の総会で、コロナの感染状況に関し「長いトンネルにようやく出口が見え始めている」と語ったことを紹介。「僕はね、同い年だけど出口なんて全然、見えていません。この人聞く耳はあまり持たないみたいだけど目だけはいいのかも」と皮肉った。
◆ さすがは人気作家です。なかなかオシャレな表現でした。
菅首相は、記者会見などの時は“プロンプター”に出てくる原稿を読んでいるらしい。プロンプターは、左右に1台ずつ、2台置いているとか。[ #プロンプター ]
私は、管首相が記者会見でオドオドと周りを見ながら話すのが気になっていましたが、その理由がわかりました。左右のプロンプターを交互に見て、原稿を読んでいる。
おしゃべり下手で人前で話す時に原稿を見て話す人は多いのですが、“朗読会”でもないし、聞いて心地良い詩でもない内容の場合は、単純に読むだけでは相手には伝わらない。
今の状況は、“出口が見えていない”人が大半だと思います。そんなことを言っても、トンチンカンとしか受け取られないのです。何を言いたいのか、相手には伝わらない。
そこらあたりのことを村上春樹氏は、“見たいものだけ見てる”と表現しているのかも。
◆ 相手が怪訝そうに聞いている時には、原稿を逸脱してもいい。
と言うより、逸脱してでも、補足的な説明を加えるべきだと思います。ところが、自分で自信をもって書いた原稿でもないので、ヘタを言って失言してしまうのがこわい。
相手の反応を見ながら話せば、補足的な説明が必要なことに自分で気づきますが、自分が見たいものだけ見て話しているから、意味のないことばが宙を舞うだけになります。
そんなことをするくらいなら、原稿を紙に書いて、手にもって、一字一句を吟味しながらゆっくり読んだ方が相手には伝わりやすい。
キョロキョロして話すと軽妙な感じにはなりますが、ことばに重みは感じられなくなります。[ #ことばの重み ]
天皇陛下のおことばは重みを感じます。天皇陛下のおことばは、聞いている方は質問はできない。でも、吟味しつくされたことばなので、聞いている方は良く理解できます。
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